コンピューターの歴史・・・今日のコンピューターは二つの大きな流れが統合して誕生しました
 今日の電子計算機は二つの大きな歴史の流れが統合して出来上がってきました。

一つは計算する器械(機械)としての歴史です
人間は誰でも加減乗除を筆算ではなく器械器具を使って出来ないかと考えると思います。
40年以上の昔は加減乗除は算盤でしたが、現在では電卓(電子式卓上計算器)を使うと思います。

1642年ブレーズ・パスカルは税務官吏の父親の為歯車式の加算器を考案しということです。計算器の歴史年表をみていると1673年ライプニッツ、1820年チャールズ・トーマス、1804年ジャガードがジャガール織機を作りましたが、これに影響を受けて1823年チャールズバベッジ階差機関、1833年チャールズバベッジが解析機関のアイデアを出しましたが日の目は見なかったようです。1854年シュワッツ父子、1890年W・T・オドナーの名前が出てきます。私は「コンピューターの歴史」を読んでいるだけで実物を見たわけではありませんが、これらのほとんどが歯車を使い、歯車が多くなれば回転をさせるのがt容易でないためエンジンを考えたのではないかと想像します。歯車の精度も当時の加工技術では自ずから限界があったと思われます。
この歯車式計算器の頂点に立ったのが1923年大本虎次郎が世に出したタイガー式計算器ではないかと思います。私は1966年から会計事務所に勤めましたが、算盤の出来る人間は別として掛け算、割り算はもっぱらこのタイガー式計算器を使いました。余談ですが私はこの後通った東京経営計理学校で算盤の猛特訓を受け、「乗除」が出来るようになりました。

1944年ハーバード大学のエイケンが電磁リレーを使った計算機ハーバートマークTをつくりました。電磁リレーを多重にすると自ずと規模に限界があります。

1946年ペンシルバニア大学のエッカートとモークリーが真空管を18000本使ったENIACを作りました。これが電子計算機の始まりとなります。1939年にアイオワ州立大学のアナタソフとべり−が真空管を使った計算機を作りましたが、これをもって電子式計算の始まりとす説もあります。この計算する器械としての歴史は計算する素子が歯車からリレー、真空管、パラメトロン、ICと進化してきた歴史でもあります。こうした計算機の歴史にあらたにプログラムで制御するという大きな変革が加わりました。

1949年イギリスのウイルクス・エドザックがプログラム内蔵式のEDSACをを作りました。

もう一つはレコードを処理する機械の歴史です。
1889年アメリカでハーマン・ホレリスが統計機を作りました。これがパンチ・カード・システムの始まりです。国立科学博物館に展示されています。このハーマン・ホレリスノの統計機が元になってIBM、NCR等との会社が誕生し発展してきました。

1950年にこの計算する器械(機械)とレコードを処理する機械を統合したUNIVAC−1(ユニバック・ワン)が登場します。このUNIVAC−1こそが今日コンピューターと言われるものの始まりです。



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