情報化社会とはどんな社会か・・・・・
      アルビン・トフラーの「第三の波」の所説から考える
 アメリカの未来学者アルビン・トフラーが「第三の波」(THE THERD WAVE、1980)を世に出してからすでに32年になります。私はこの書に大変大きな影響を受けました。後に非常勤講師を引き受けた専門学校(東京経営計理学校)で電子計算機の授業を5年担当しましたが、4月は4回ほどこのアルビン・トフラーの「第三の波」を話しました。

「人類はいま新しい文明の創造に向かっている。第一の波の農耕社会、第二の波の産業社会を越えて押しよせる「第三の波」は家庭生活から政治経済の構造まで全てを一変させつつある。混乱と不安の現代に明確な未来への指針を与える、世界的なミリオンセラー」(中公文庫販の帯)

 アルビン・トフラーはこの第二の波の産業社会を以下のいくつかの視点から分析します。
@規格化、A分業化、B同時性、C集中化、D極大化、E集権化

 こうしたいくつかの視点を通して見えてくるのは工業製品を安価に大量に生産することで社会の豊かさをいかに実現するかというこであったのです。私が学生時代に傾倒したマックス・ウエーバーはこういう社会を前向きにとらえました。こうした第二の波の産業社に必然的に生じてくる「疎外」という問題にも「男らしく耐えろ」と説いたのです。

 コンピューターが社会の隅々まで浸透することで第二の波の社会がどんな変貌を遂げ始めたのかを展望します。その変貌した社会がいわゆる情報化社会なのです。コンピューターの出現がこれまでの産業社会の基盤を大きく変え始めたのです。こうして今日の社会ではコンピューターが重大な役割、根幹を担っているのであり、それだけにコンピューターはどんなものかを知る必要があるというわけです。

 これが私の講義の序章です。これから「電子計算機の歴史」、「二進法」、「コンピューターで使われる単位について」、「コンピューターで使われるコード」、「コンピューターの三大機能」、「入力、演算、記憶、補助記憶、出力の装置」、「OSとは何か」、「コンピューターの言語」、「プログラミングの手法」、「フローチャート、NSチャート、PAD」、「システム開発のあらまし」、「PERT技法の紹介」、「KJ法の紹介等、講義ノートをもとに暇に任せて書き残してみようと考えています。いくつか断片的な要点を書いて話しましたのでいざ文章にまとめるとなると大変ですが、なんだか目標が出来た感じです。



戻る