損益分岐点分析 1.損益分岐点とは S=売上高 V=変動費 v=変動費率 F=固定費 mP=限界利益 m=限界利益率 P=利益 次の関係式が成り立ちます。 mP=S−V=S−vS=(1−v)S=mS P=mP−F 利益がゼロとなる売上高は次の式から求められます。 P=mP−F=(1−v)S−F=mS−F=0から S=F/(1−v)=F/m ここで計算された売上高が損益分岐点です。 2.安全余裕率とは Seven=損益分岐点売上高 S=売上高 安全余裕率=1−Seven/S 3.変動費・固定費の区分 教科書によれば数学的方法(最小自乗法)、スキャッター法(グラフを利用して散布図を作成する)、科目別に精査する方法等が紹介されています。科目別精査法は別として先に挙げた2方法など、もともと利用できる会計データが5年分として考えればその統計的な意味はないと考えます。大体、損益分岐点そのものがおおよその目安なのですから厳密なる区分にこだわることはないといえます。 4.中小企業における実務的な取り扱いについて 科目別精査法等に踏み込んで時間が掛かり、これを理由に算出が遅れたり、出来ないと言っては経営者に言い訳が立ちません。仕入、材料仕入等を変動費として、ほかは一切固定費とし割り切って考えることが必要です。こうして算出されてた固定費に営業外費用をプラスして営業外収益をマイナスする、こういう大まかなところで変動費、固定費を区分して扱いましょう。とにかくおおよその目安として迅速さが必要です。 |