仕事を円滑に進めるヒント

1.私は仕事上いろいろな相談事に関わってきました。そんな経験のなかから会得した方法を書き出してみました。後輩の皆さん達もそうした相談事に関わり解決するのが仕事なのです。その範囲は非常に多岐にわたります。

 問題解決の手順はまず第一に現状をしっかりと把握することです。クライアントの直面している現状をしっかりと把握するには図に書いたりして視覚的に把握することも有用な方法となります。

 第二の段階は現状を把握したなかから問題点を書き出すことです。この過程でどんなことがネックになっているか、いくつかの問題点が浮かび上がってきます。

 第三の段階は浮かび上がった問題点に対する対処の方策や解決案を考えます。第1案、第2案、第3案と考えられる解決案をどんどん書き出します。当然それぞれの解決案には長所(利点)や短所(欠点)があります。

 最後はこうして考え出された解決案についてクライアントと一緒に長所(利点)、短所(欠点)の評価をしますが、大体がこの段階で妥当な結論に達するようです。

2.会計上の処理などに関して調書に記録する場合などは上記のような思考過程を用いることで簡単明瞭に説明できます。

第一段階 会社側の処理を把握します。
第二段階 正しい処理を記述します。
第三段階 取るべき処理は簡単です。

3.現実的な問題問題解決の方法としてはとにかく最初に結論というか、答えをを先に出してからそこに至る過程の根拠を考える方法もあります。識者によってはこういう思考方法を評して仮説検証法と言うようです。この思考方法はいわゆる専門家と称される人達の一般的な思考方法です。ただこの方法は結論が思い込みなどによる場合は重大なダメージを被ります。たとえが悪いきかもしれませんが警察官や検察官は捜査において最初に事件の概要を見立て証拠を集めるわけですが、この見立てを間違えて一方的な結論にたどり着いた場合にえん罪事件となるのではないでしょうか。この思考過程において絶えず客観的な検討を加えることが絶対に必要でこれを欠いては危険なことはいうまでもありません。ただ実務ではとにかく思考の過程は概してこういう逆行的な過程を経るようです。

「ほぼ半世紀前に翻訳刊行されたポリア著「いかにして問題をとくか」はいまでも様々な問題解決に活用できる普遍のヒントに満ちているとしてロングセラーになっている。・・・・・

ポリアが問題解決の四つのステップとして示したのは
1.問題を理解すること
2.計画お立てること
3.計画を実行すること
4.振り返ってみることだった。


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