山のことあれこれ

山の食料
山歩きで食料は大変重要だ。最初は山に持って行く食料なども随分心を砕いていたが、最近ではさほどではない。まあ家の冷蔵庫の残りものでも山で食べられそうなものは頂いて行く。ただ家内には山歩きは痩せるために歩くのではないのかと揶揄される。最初は山に行くと2,3キロ体重が減ったが、最近では現状維持が精一杯で危険水域を超えてきた。
以下に私の山歩きで体験した食料を紹介しよう。
1おにぎり コンビニで簡単に買えるのがよい。ザックの中で傷んではと思い、出来るだけ梅を選んで買う。ただ冬は冷たくてあまり適していないように思う。ガスを持っていけば山小屋や避難小屋に自炊で一泊程度なら海苔を取り除いてコッフェルで水から炊いて味噌汁を入れるとおじやとなり夕食1食分にはなる。
2.味噌汁 おにぎりとくれば次ぎは味噌汁だ。インスタントの各種のものが市販されている。私は粉末を固めたものを利用している。勿論、ガスを持って行かなければならないのはいうまでもない。味噌汁に餅を入れて食べることもある。ただし、お餅は一個を四等分して別のコッフェルで湯がいたものを味噌汁に入れる。直接入れてはぬめりが出ておいしくない。また四等分しないとなかなか柔らかくならない。しゃぶしゃぶ用の餅もあるが歯ごたえが無いのが難点だ。
3.ラ−メン これも山の食事では定番だ。これも食べた後、この汁に別のコッフエルで湯がいた餅を入れると美味しくいただける。小屋泊かテント泊で水のあるところで時間に余裕のある場合に限られるようだ。
4.パン フランスパンに蜂蜜をぬり込んでビニール袋に入れて持って行ったが正直なところどうしても、もそもそしておいしくない。ガスを持って行った時、焼いてみたが火力が強すぎてとても駄目だ。アンパンは良い。
5.クラッカ− 普段、家での朝食はプレインクラッカ−2個と牛乳にインスタントコ−ヒ−を入れたものだ。最近、日帰りの山行きの場合はプレインクラッカ−とか充実野菜クラッカ−を持って行き山小屋で買ったジュ−スで食べる。日帰りの場合はこれが一番手軽だ。
6.餅(すあま) 行動食に最適だ。この中途半端な甘さが山では丁度良い。ただし冬とか秋の気温が低い時期でなければ駄目だ。夏はザックの中ではあめてしまう。
7.ういろう 大体がビニールのパック詰めなので保存も出来る。これも行動食にはうってつけだ。すあまと同様ねぼけた味が山の中ではなんともいえない。冬など硬くなった場合はお湯を沸かし袋ごとこの中に入れて温める。このお湯にインスタント味噌汁を入れると一石二鳥だ。この「ういろう」と「すあま」は蒲田、渋谷の東急プラザの地下の食品売場にある太子堂のものが大きさと値段でお勧めだ。お菓子屋さんの「すあま」は少し高級で一つづづビニ−ルに包んでおかないとべたつくので要注意だ。
8.アルファ米 尾西食糧製がお勧めだ。ここの赤飯などよく出来ている。美味しく食べるコツは早めに水を入れて置くことだ。時間が長ければ長いほどよい。テント泊などの場合、朝食べる場合は夜のうちに水を入れて戻しておくこと、食べる時、袋ごとお湯で温めると美味しく食べられる。副食物をなににするかが問題だが、チュ−ブ入りの梅やちりめんジャコなどを入れて混ぜ合わせれば立派な一食分になる。
9.山の店で売っている乾燥食品等 軽量でいろいろん食品が出ている。ただしこれらは事前に自宅で試食が必要だ。テント場や避難小屋で説明文を読みながらでは失敗の恐れがる。とにかく軽いのは評価するが、この種の餅などは歯ごたえ無くで腹持ちや値段の点で疑問がある。
10.レトルトカレー これは水場が有るところの場合は良いがさもなくば後始末に困る。重いこと、またザックに押し込んだ場合は破れることを考える必要がある。山小屋、避難小屋泊で自炊の場合、アルフア米と組み合わせれば言う事は無い。乾燥食品と比べれば重いが1、2食分持つならさほどではないと思う
11.インスタントお粥、雑炊(無印良品) これに梅干しを持参すると良い。汗で塩分が失われて筋肉が痙攣する場合の対策としてよいと思う。テント泊等で疲れて朝から食欲が無い場合などこれに限る。
12.抹茶ミルク(片岡物産) 最初は随分飲んだが最近は飲んでいない。バテ防止にはとてもよい。これは御徒町の多慶屋の食品売場で売っている。
13.インスタント茶(丸山園) 水筒に入れて振る。さっぱりしておいしい。
14.果物 一般的には疲れて食欲が無い場合には果物が一番だ。冬ならミカン、それ以外の季節ではオレンジが良い。バナナは1,2本食べるなら良いが問題がある。ゲップが出た場合はたまらない。ザックの中では意外と傷みが早い。食べるときは山行きの電車の中で朝食代わりに食べている。
15.チューブ入りの練乳ミルク 行動食や非常食としてチューブ入りの練乳ミルクは昔から知られていたようだ。疲れきって食欲が無いときなどは直ぐにエネ−ルギ−となる。これをクラッカ−に少しのせて食べるのも良い。
16.ピットイン(明治製菓製) 最近、明治製菓から発売された機能性食品で1個80カロリ−で疲れて食欲が無いときなどには良い。最近、バテた場合を考えて4,5個持ってゆく
17.乾燥果物 これはいろいろな果物を乾燥させたもので家内が鵜の木の食品ス−パ―で見付けてくれた。乾燥マンゴ−などと同類だが、果物の種類がたくさんあって楽しめる。
18.干し納豆 茨城特産で納豆を干したものだ。山小屋で飲むビ−ルのおつまみにも良い。とにかく汗をかく山歩きには向いているが、好き嫌いがありそうだ。夏はとりわけにおいが強烈なのでビニ−ルの袋に何重にか包まないと大変だ。
19.黒砂糖 家内が沖縄出身の知人から頂いてからこれをビニ−ルの袋に入れて万が一の場合と思って持ってゆく。紅茶に入れて飲むと疲れが取れる。この黒砂糖と干し納豆はいつも私のザックの中に入れてある。

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