山からの短信

1993年の記録

48.1993/1/17大山

’93年の初山登りは大山だ。ヤビツ峠から登り思いもかけない樹氷の見事な景色に心を踊らせる。大山に何十回も登ったという登山者の話ではこんな景色は滅多にないとのことだが、さもありなんと思う。樹の枝に張りついた氷の重みで枝が折れ、道を塞いでいるので、予定の不動尻には下りられない。

49.1993/1/23塔ノ岳

戸沢出会いから天神尾根を経て塔ノ岳に登る。花立のあたりから小雪がちらつく。かかる雪景色もまたよし。晴れ間から見る周りの山並が見事だ。下山はユーシンに下る。水場で鹿に出会う。至近距離から悠々とこちらを眺めて笹を食べている。玄倉林道で思いもかけず車に乗せてもらう。有難し。

50.1993/2/7白山・むじな峠・物見峠・巡礼峠

坂東三十三ケ所観音霊場第六番札所飯上山(はんじょうさん)長谷寺を参拝する。頂いたパンフレットに「源平の戦いの後、敵味方を問わない供養や永い平和への祈願」から坂東三十三観音霊場が開設されたとある。春のような陽射しを浴びて白山 からむじな坂峠・物見峠・巡礼峠をつなぐ尾根を歩く。 

51.1993/2/11白山・日向山

尼寺(にんじ)から歩きだし白山、むじな峠、物見峠、巡礼峠と歩き、これでも物足りないとばかり日向山に登る。

52.1993/2/14高取山・仏果山・経ガ岳・華厳山・高取山

高取山・仏果山・経ガ岳・華厳山・高取山と縦走し、’91/12以来の念願を果たす。前回は高取山から仏果山へ登る予定が、取り付き口が不明で沢から仏果山に登り経ガ岳から下山する。今回は華厳山・高取山を経て上荻野に下りる。しかも本厚木ゴルフ場のまっただ中だ。今回は高取山から高取山へという変わった山行だ。

53.1993/3/21大山

大山の新しい(?)下山路で不動尻に下りる。途中の休憩ベンチから見る大山三峰山の峰が四つ見える。不動尻から林道を歩き出すが、途中コンクリート道から降り、谷太郎川ハイキングコース1.5`を歩き、煤ガ谷に出る。煤ガ谷のバス停で女性登山者から地図に記載のないバリエーションルートを二つ教えてもらう。多々感謝す。

54.1993/4/3大山三峰山

唐沢峠からの大山三峰山への地図に記載のない尾根道を歩く。867b峰では赤いテープに連れられて西へ延びている尾根を少し下る。段々谷に下りて行くので不安になる。山歩きの教科書の教える通り元の地点まで戻りコンパスを見る。再び北に延びる尾根道を歩き三峰山からの道の合流点に到着する。こういうのが山歩きの醍醐味か。

小休止.1993/4/18多摩川サイクリングコース

正之のマウンテンバイクで多摩川の右岸のサイクリングコースを上り、南武線の鉄橋を越えたあたりの大丸の堰堤から草むらをバイクを押して歩く。支流乞田川の右岸の草むらを遮二無二遡行する。気が付くと左岸に望遠レンズの放列だ。何事ならんと目を凝らすと川の中央に白鷺がいる。この白鷺なかなかの役者だ。餌を探して下流に向けて低く飛ぶ。しばらくすると、一周してカメラの前まで戻る。

55.1993/4/25鐘ケ岳

低山ハイキングといっても楽しみはいろいろある。今回は山ノ神峠からは尾根を歩 き唐沢分岐まで地図にない道を歩く。読図山歩きの第二弾。山で道がハッキリしないところを歩く時は尾根、それも尾根の頭と歩くのがコツだ。しかし、尾根を一本間違えて思いがけないところに下りてしまった。唐沢分岐から下りた最初の分岐では方角を地図とコンパスで確認することが大事であった。

56.1993/5/4大山北尾根

読図山歩きの第三弾は大山の北尾根だ。大山北尾根を下る。山頂の賑わいとはうって代わり人ひとりいない山道を歩く。一ノ沢峠の一帯は有名な「一ノ沢考証林」だ。モミの見事な大木が楽しませてくれる。林床が明るく春の訪れを実感する。奇異に感じられるかも知れないが山では今が芽生えの始まりなのだ。

57.1993/5/23薬師尾根

4月25日の続編だ。今回は歩き残した薬師尾根を日向山から大沢分岐まで歩く。このコースはガイドブックには紹介が無いが、道はしっかりしている。モミの木も見事で見とれる。おまけに猿にまで会える。大沢分岐から東に尾根を下り「七沢弁天の森」の周遊路に出て山を下る。しかし、「七沢弁天の森」の管理事務所から広 沢寺温泉、七沢温泉入口バス停までは長い単調な車道歩きだ。

58.1993/8/8高尾山

Y君の病気見舞いに高尾(東京医科大学八王子医療センタ−)に出かける。面会時間は3時からなので早めに出かけ、二十数年ぶりに高尾山を歩いてみようと言うわけだ。正面のケ−ブル駅やコンクリ−ト道を避けて蛇滝口から登る。歩いてみると予想以上だ。山頂からの稲荷山コ−スは楽しめた。

59.1993/8/14景信山

仏から景信山に登り、小仏峠から城山、一丁平、紅葉台と歩き、高尾山頂に出て、稲荷山コ−スを下る。とりわけ城山から一丁平、紅葉台のコ−スは紅葉の季節には必ず訪ねてみたい。帰り道、病院のY君を見舞う。

60.1993/8/21〜22檜洞丸(再訪)

玄倉からユ−シンロッジまでの3時間の林道歩きをタクシ−を利用して時間を稼ぎ、大石山、同角ノ頭、檜洞丸と念願のコ−スを歩く。このコ−スは何度も歩きたいがアプロ−チが不便なので思うに任せない。 

61.1993/8/29高尾山(再訪)

今日はI、S両君が一緒だ。無理なく、また山歩きの楽しめるコースを選ばなければならない。そんなことで一度歩いた蛇滝コースを歩く。これなら無理が無いし、しかも頂上には水があるので安心だ。稲荷山コースは尾根歩きの典型だ。

62.1993/9/5高取山

[野菊と信仰のみち」を歩いてみようというわけだ。しかし、取り付き口がわから ない。東電鉄塔の巡視路を登り、浅間尾根に出る。高取山山頂からゴルフ場に下る。

63.1993/9/11高取山・聖峰

「野菊と信仰のみち」を再度歩く。高取山から聖峰を歩く。聖峰から暮れて行く里を一人眺める。

64.1993/9/18鍋割山(再訪)

鷺沼パーティーの第1回の山行きだ。鍋割山稜をI・S両君Aさんと歩こうというわけだ。丹沢のブナの原生林を見せてやりたい。 それにしても初めてでは欲張りすぎか。

65.1993/10/2大山&雷ノ峰尾根

大山・雷ノ峰尾根を追分地蔵から九十九曲がりにおりず尾根をくだろうというわけだ。しかし、途中で金網に阻まれ戻る。物足りない。そんなことで浄発願寺奥ノ院跡を覗いて來る。

66.1993/10/11高取山・聖峰・善波峠

朝寝坊して、お昼からでも歩けるところといえば高取山・聖峰コースだ。何度歩いても楽しめる。 

67.1993/10/16日向山

鷺沼パーティーの第2回の山行き。残念ながら日向薬師に着く頃は雨が降り出し、山歩きは中止だ。日向薬師を参拝し、この後、日向林道を車で回る。日向薬師林道の東屋で昼食にする。こんな経験もまたよし。 

68.1993/10/24日向林道

日向林道を終端まで歩く。ここから雷ノ尾根・見晴台を目指して上に登り、道が不明となり引き換えす。また、ここから大山・ケーブル駅を目指して下り、また引き換えす。日向林道の途中から南に下り、工事中の「仁ケ久保林道」を下り伊勢原−大山県道の這子坂バス停に出る。 

小休止.1993/10/31 多摩川サイクリングコース 

昨夜は雨で、山行きの準備をしていない。気乗りがしないのか、6時に起こされるも起きれない。母の病院は妻と文子が行くとのことで、4時ガス橋から多摩川サイクリングコースを出発点に歩きだす。二子玉川の東急田園都市線鉄橋まで歩く。カシオウオッチPEDOMETERによれば歩いた時間は1時間12分、距離は7.57KM、時速6.2KM、歩数は8908歩だ。

69.1993/11/23大山&雷ノ峰尾根

10/2の再挑戦だ。前回の引き換えした地点から尾根を下る。山道は尾根を歩く という原則にも例外があることを知る。この尾根の終端はかなりの高さのある崖になっている。廻りこんで林道に下りる。林道を下りこの崖の下で先着の登山者と食事をする(後から新ハイの石崎さんと知る)。林道の建設で尾根が切りとられているのだ。この後、工事中の「仁ケ久保林道」を下り、途中、双耳峰に登り、比々多神社に下る道を歩く。とにかく低山でも楽しめる。 

70.1993/12/26不老山

ガンで2年ほど病んでいた母が15日になくなり、お葬式も無事終わった。そんなことで今日は久しぶりの山行きだ。山道を歩きながしきりに母のことを思う。

71.1993/12/30世附権現山

新ハイのガイド(内田栄一氏執筆)と地図を手に、読図山行きの第4弾だ。 朝、山北の駅では売店のおばちゃんにこの暮れに山に行く人はいないでしょうとからかわれる。本当に山の中では人ひとりにも会わない山行きだ。  



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