262.2001/5/19〜20雲取山
8時に奥多摩駅に到着する。駅前には臨時バスが待っている。奥多摩地区は道が狭いせいかバスは小型で満員だ。川乗橋でかなりの人たちがおりる。奥多摩では川乗山は人気の山であることが分る。終点の日原に8時22分到着する。早々に歩きだす。大半の人たちはヨコスズ尾根からミツドッケ、蕎麦粒山のようだ。2人が稲村尾根から鷹ノ巣山のようだ。大ダウ林道を歩くのは前を歩く人と私の2人だ。とにかく車道歩きはいやだ。車が通過するのを横目で見ながら歩くのでなんとなく疲れる。林道の道端に立つ標識のある登山口に10時8分到着する。いよいよ山道だ。ひとしきりくだると吊橋だ。ここから斜面をジグザクに登って行く。やがて分岐だ。右手の斜面をジグザクに登って行く道が冨田新道だ。左に進む道が唐松谷の沢沿いに歩き石尾根縦走路のブナ坂に出る道だ。今日はとにかく富田新道だ。道もしかりしている。何も迷うところはない。時々人がおりて来る。結構歩く人がいるようだ。権衛ノ頭でひとしきり休憩する。支尾根は小さなピ−クから派生するという読図の鉄則どおりだ。縦走路に出る。ひと登りをすると右手からは巻き道だ。ここを歩く。山頂を踏むのは明日だ。これが意外と距離がある。やがて北側に回りこんでひとしきり歩くと斜面に雪が残っている。この連休に降った雪が残っているようだ。2時40分雲取山荘に到着する。小屋の前のベンチに朝一緒に林道を歩いていた人が座っている。話をすると林道の終端から登ったそうだ。これは何年か前に歩いたことがある。受付を済ませて部屋にザックを置いて戻るとこの方と一緒の部屋のようだ。予約のない人たちは皆さん二階の大部屋に集められるようだ。夕食までの一時、同室の人とひとしきり歓談だ。食事の後、乾燥小屋でよければ5人移れるとの案内があり、早速にザックを担いで移動だ。11時頃目がさめて外のトイレに行くと空は満天の星だ。明日の晴天は間違いないようだ。

雲取山荘を5時20分出発だ。三条ダルミに向かう巻き道だ。この道も初めてだ。三条ダルミから山頂を目指す。おりてくる2人の中年女性に「三条の湯」からですかと聞かれるので、雲取山荘からと答えると怪訝な顔をする。そうだろう。赤線を埋めているというと笑っている。この登りは例の方法だ。つまり数を数え、100で指を折る。1000か2000で小休止をする方法だ。今回は1700を数えたところで避難小屋のあるピ−クに出る。休みなしに一気に登れた。10年前は正之と二人で息も絶え絶えで悲鳴をあげた。晴れてはいるが春霞というやつで展望はいまいちだ。雲取山頂に行く。大学生の一団が雲取山の山名標識の前で記念写真のようで大賑わいだ。ふっと隣を見ると一組のご夫婦がドリップでコ−ヒ−を入れている。この次は少しぐらい重くても火器を持ってこなければと思う。さあいよいよくだりだ。左側、左側の巻き道を選んで歩く。7時56分唐松谷への分岐に到着する。ここで小休止の後、いよいよ出発だ。緩やかなくだり道で、新緑に覆われていい気分でどんどんくだる。この道には人影はない。やがて沢を渡る。ここで小休止だ。水量も豊富で、横になって眼を瞑れば気持が和む。この後、道は沢のかなり上になったり、沢に近づいたりと沢の水音を聞きながら歩く。左手からの小沢を何箇所か横断するので水には困らない。やがて富田新道分岐だ。ここまで来ると足も軽くなる。やがて吊橋だ。30歳代後半とおぼしき人が休んでいる。小休止でひとしきり話しをする。これから富田新道を登られるそうだ。大ダウ林道の登山口に9時58分到着だ。ここから長い車道歩きが始まる。11時45分日原バス停に到着だ。自販機でお茶を買って飲んでいるとバスが来る。11時55分のバスに間に合ったようだ。これを逃せば次は1時20分だ。この時刻なら奥多摩で最近評判の「もえぎの湯」でひと浴びできる。


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