259.2001/4/28〜29蛾ガ岳&三方分山
新宿京王高速バスセンタ−に行く。7時45分の甲府行きを予約しているが中央道は連休の始まりとかで大渋滞のようだ。3時間も4時間も遅れるとなると予約を取り消すしかない。JR8時10分発のホリデ−快速甲府河口湖行を利用して甲府に向かう。大月から隣の席におばあちゃんが座る。猿橋に住んでいるとかで90歳だそうだ。いつも家族の車で出掛けているそうで電車に乗るのも珍しいそうだ。甲府に遊びに行くとかで車中で四方山話だが耳が遠いので話すのも大変だ。甲府駅で別れるとき気をつけていってくださいと声を掛けられて苦笑してしまう。身延線のホ−ムには10時41分発の電車が停車しているが、これを見送って駅前のカメラ屋でコンタックスG1用の電池CR2を買う。身延線11時41分発の電車に乗る。12時20分市川本町駅に到着する。ホ−ムに降りるのは登山者が多い。駅には水明荘の車が迎えに来ている。大門碑林公園で10人前後の人達と一緒になる。一緒に降りた人達だ。平塩源氏の館の裏手から山道に入る。ゆるやかな登りだが歩きやすい道だ。登りきってしまえば平坦な巻き道を歩くようなもので、多少、登り道となっているものの、結局、こういう歩きやすい道が湖畔まで続く。この後、追い抜かれたり追い抜いたりで四尾連湖まで一緒だ。四尾連峠にはかって湖畔に住んでいた詩人野沢一の文学碑がある。四尾連湖が木の枝越に見え出す。この湖畔には水明荘と龍雲荘の二軒の宿がある。新ハイのサ−ビスチエ−ンの水明荘に電話を入れたが満員だとかで隣の龍雲荘に泊まる事になった。部屋に案内されてザックを置いて湖岸を一周する。20分足らずで一周出来るとなるから小さな湖だ。湖岸のあちらこちらにキャンプ場がある。こちらに来る3,4人の年配の女性達がいる。先頭のチロリアンハットの女性は見た顔だと思っていると新ハイキングの坂倉登喜子さんだ。昨年、京王プラザホテルで新ハイの50周年のパ−ティ−があったが、ここでご挨拶を聞いた。あの時90歳と言っておられたから、90歳を超えておられるのだ。御元気なのには驚くばかりだ。声を掛けてこの大先輩にご挨拶をする。明日は蛾ガ岳に登りますという。エ−デルワイス山の会の皆さんとこられたそうだ。成る程そんなことで水明荘は満員なのだ。後から来る皆さんにこちらの方は新ハイの会員ですと紹介していただく。戻って風呂に入り汗を流す。この後、玄関で壁に掛けられた魚拓を見るが大きな鯉があがるようで一番は体長5,60センチ,重さ10キロはある大物だ。6時に大広間で5人で食事だ。皆さん明日は同じコ−スのようで心強い。部屋に戻ると直ぐに布団に入る。昼間の疲れで直ぐ寝入るが11時頃目がさめる。また寝る。今度は4時頃目がさめる。うとうとするが5時前には起きて身支度をする。女性2人が出発して行く。玄関前のベンチで用意をして頂いたおにぎりをザックに詰めて6時少し前に出発だ。車道を少し歩き山道に取付く。この道も歩きやすい。次第に高度を上げると大畠山分岐だ。ここからは多少のアップダウンはあるものの北側が開けた尾根道となり、今度は巻き道となる。やがて蛾ガ岳の西の肩で同宿のご夫婦に追いつく。ここからは登りだ。左程の急な登りではない。早朝で風が冷たくて歩きやすい。蛾ガ岳山頂だ。ここで女性二人がいる。どうやら皆さんに追いついたようだ。天気は良いのだがモヤッテ展望は利かない。ガイド記事によれば四尾連湖と甲府盆地南端の町並みが見えるとあるが残念ながらしかとは分らない。矢張り秋から冬でなければ展望は今一歩か。出発だ。くだりは登りよりも急だ。やがって巻き道となり折門峠だ。ここでくだり気味の道を行くと地蔵峠(大栂峠)に出る。大きな栂の大木がある。平坦な巻き道をどんどん歩く。斜面がすっかり伐採されていて、次の植林の準備か。右下に車道が見え出す。「八坂」の標識を見る。右手の林の斜面にはホダキがずらりと並べられている。やがて右下に一軒家を見る。山道は行き止りとなり、折り返しておりて一軒家の前から車道を歩く。車道を少し登って行くと右手から山道だ。緩やかにくだて行くと作業小屋があり、あたりにはホダキが積まれている。ここには水場があり、冷たい水が出ている。喉を潤してペットボトルに詰める。涸れた沢を渡って右手の道だ。左手の道は釈迦ガ岳から三方分山に連なる稜線に出るのだが、ガイドブックには入らないほうが良いとある。あまり歩かれていないようで、時間が掛かりようだとある。素直に右手の道に入る。やがてミズナラの巨木を見る。やがて八ツ沢峠だ。いよいよ登りだ。釈迦ガ岳から三方分山に連なる稜線に出る。標識があり釈迦ガ岳への道は破線で示されている。この分岐で緩やかに登って行くと三方分山山頂だ。一組のご夫婦が食事中だ。何処から登られたと聞かれて四尾連湖から歩き出したと話すと感心される。四尾連湖から三方分山まで12キロ、ほぼ5時間少々で歩ききった。このご夫婦は市川大門にお住まいとかでしばし四方山話だ。蛾ガ岳は市川大門では峨眉山と呼んでいるとか、地元の市川高校の校歌は「峨眉の山そそりたてるを」で始まるとか、龍雲荘のご主人が市川大門町の町長さんだとか話しは尽きない。とにかくガイド記事を読んだ時は相当長距離で道も荒れているような印象を持ったが、とんでもない。運動靴でも大丈夫な感じで丹沢とは比べものにならないくらいだ。こうしてみると丹沢は相当に傷んでいる感じがする。やがて女性二人が到着だ。夫婦組は未だだ。とにかく1時前にはおりられるとなると先ほど汲んだ水を沸かして味噌汁をつくりおにぎりを食べる。やがてこのご夫婦は女坂峠に向かわれる。出発する時、昨日、前後して歩いた一団が到着だ。精進峠からくだる。道は良いし足取りも軽い。山田屋ホテル前のバス停に到着だ。12時40分だ。連休というのに精進湖畔は閑散としている。前のホテルの喫茶ラウンジンも見るが客は一組か二組か。河口湖駅行きのバスは1時26分だ。緑の休暇村でバスをおりて富士山眺望温泉「ゆらり」に向かう。自動車の多さには驚くばかりだ。バス停の辺りは緑の休暇村、道の駅「なるさわ」があり、バス利用でこの施設に向かう人間は皆無だ。「ゆらり」でお風呂に入り2時間時間をつぶす。ここも芋を洗うような大混雑だ。畳の広間では大勢が休んでて座る場所を探すのも容易ではない。4時少しにバス停に向かう。車が多くて反対側に簡単に渡れない。とにかく車の多いのにはただ驚くばかりだ。こういう光景を眺めていると河口湖の街のお土産屋さんやホテルや旅館が閑散とししている訳がわかる気がする。4時25分のバスで河口湖駅に向かう。今日は電車利用だ。あの車の多さを見たら中央道は大変な渋滞だろう。大月、高尾、立川、武蔵小杉、多摩川と乗り継いで8時過ぎに帰宅する。バスなら乗り換えの面倒もなく新宿まで1700円で帰れるのだが3,4時間も渋滞ではお金に代えられない。


戻る