258.2001/4/14鬼ガ岳、金山、節力ガ岳、十二ガ岳、毛無山
家を4時20分に出る。こうすると南武線平間駅で4時53分発の始発電車に乗れるのだ。途中、居眠をしだす。気が付くと電車が停車していて立川だ。あわてて降りる。高尾、大月と順調に乗り継いできた。下吉田辺りから富士が見え出す。車窓の左手,次に右手と位置が変わる。河口湖駅でお手洗い行っている間にタクシ−が出払ってしばらく待つ。車中で運転手さんと話しをすると根場から登り出す人が多いようだ。先々週と最初から同じコ−スでは面白くない。予定変更だ。文化洞トンネルを通過する時、支度をしている登山者3、4人を見る。根場の漁眠荘前を入り,神社の前で車を降りる。身支度をしていると車で来た中年のご夫婦が先に歩き出される。鍵掛峠までのどこかで追いつけるのではないかと考えていたがとうとう出来なかった。つづら折れに次第に高度を上げる。やがて富士山を背にしたり正面に見たりと、「偉大なる俗物」と一日中顔を合わせる。鍵掛峠に出る。峠というより稜線上のピ−クだ。左手には王岳が、その右から南アルプスの白い山並みが遠望出来る。ここからは典型的な稜線歩きとなる。右手には富士が下には西湖が見える。時々振り返ると王岳が見える。あのご夫婦は王岳に向かったようだ。稜線の北側には所々雪が残っている。風を避けて小休止だ。誰一人居ないこうした場所で風の音を聞きながら至福の一時を過ごす。やがて一登りで鬼ガ岳山頂だ。3人が先着しておられる。南に大きなピ−クがある。鬼ガ岳の南峰と思っていたが山頂にある標識の雪頭ガ岳の名前を見て不審思う。この山頂にも大きな岩があり、この岩が山名の由来のようだ。十二ガ岳から見ていたときは南峰と北峰の趣でこれが山名の由来かと勝手に考えていたがどうもそうではないようだ。とにかく金山の先にある節力ガ岳とは違うようだ。とにかく往復だ。このピ−クの雪頭ガ岳は根場から鬼ガ岳に直登する尾根上にある。西湖側に張り出しているだけに富士山や西湖の展望には優れている。鬼ガ岳に戻り金山に向けて出発だ。緩やかにくだって登ってゆくと金山だ。山頂は平場で足首くらいの笹原に覆われている。標識でもなければ山頂とは気が付かずく通過してしまいそうだ。ここから節力ガ岳を往復する。節力ガ岳はカラマツの林を歩く。足首くらいの笹で、なかなか気持の良い所だ。山頂で一休みする。ここから戻るとき十二ガ岳が特異な姿で見える。写真をとりたいところがある。こんな時に限って電池切れでデジカメが役に立たない。金山からくだって振り返るとが節力ガ岳がすっきりとした姿で見える。大石峠側に長い稜線を延ばしている。さきほどのあの緩やかな登りからは想像も出来ないすっきりとした姿だ。いよいよ十二ガ岳だ。鎖や梯子でくだってキレットのしたにおりて今度は急な登りだ。何処に足場があるのか分らない位だ。ロ−プや鎖が何本も用意されている。この現場を見ると先々週の雪ではとても無理で、やはり桑留尾におりたのが正解であったようだ。やがて十二ガ岳山頂だ。小休止の後、そうそうに出発だ。このキレットの大くだりで大人に引率されて登ってくる10人前後の小学生の一団に出会う。元気に登ってくる。連中にはこういうところが面白いのだろう。通過をしばらく待つ。ゆれる吊り橋を渡ってこんどは登りだ。やがて十一ガ岳の標識のある所に到着だ。振り返れば十二ガ岳が圧倒的な姿で立っている。ここからは逆打ちだ。雪でル−トが分らず苦労した個所は十ガ岳の巻き道だ。この後は順調に二ガ岳、一ガ岳の標識を見るともう毛無山山頂だ。人影はない。山頂でひとしきり小休止だ。樹林帯に入ってからは緩やかな道で格別な段差もない。やがて長浜分岐の標識を見る。ここからは長浜にくだる。落ち葉に埋まった山道をガサガサ音を立てて歩く。やがて堰堤の脇に出る。堰堤の下にくだり対岸に出ればここからは車道歩きとなる。やがて人家を抜けると国道に出る。この長浜からの道を登りに使うには適していないようだ。文化洞トンネルから登る道のほうが直ぐに山道となる。バス停で時刻表を見ると河口湖駅行は4時16分だ。先々週と同じ時間のバスだ。3時10分だから1時間以上も待つことになる。ラジオを聞いて時間をつぶすが車の多いことに驚くばかりだ。長浜4時16分のバスで河口湖駅に戻り、5時7分発の高速バスで7時46分新宿に帰り着く。渋滞で随分時間が掛かったが車中では居眠をしていたのでさほど苦にならない。


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