244.2000/8/25〜26巻機山(百名山)

山麓清水の民宿上田屋に前泊して巻機山に登る。本年は3月の降雪が多くて雪渓が不安定のため沢コ−スは入山禁止だ。井戸尾根コ−スを登る。4時に起床して同宿の皆さんと一緒に登山口まで宿のご夫婦に車で送っていただく。薄くらい早朝をゆっくり登って行く。次第に明るくなる。尾根に出た頃はすっかり明るくなっている。ニセ巻機山から見る巻機山の山腹は緑の絨毯を敷詰めたような趣だ。御機屋に到着だ。ボランテアの若い人達が植生の回復作業をしている。何処が山頂かわからないくらい一帯は平場だ。山頂を示す標柱もない。木道を辿って牛が岳まで足を伸ばし往路を戻る。帰りのバスの時間が気に係り一気に下山する。上田屋の奥さんに、早いですねと驚かれる。冷やしたスイカを御馳走になる。六日町駅に出て帰りの足の便を確かめるとまだ十分時間がある。こうなると温泉だ。六日町はあちらこちらに温泉がある。駅前からタクシ-に乗り、温泉に案内して貰いたいと告げる。2、3分も走ると直ぐに下ろされる。運転手さんが言うには、この横丁に共同浴場がある。ここも温泉で泉質も変わらないし安い上,ここからなら歩いて駅に戻れるという。本当に地方の人は親切だ。風呂から上がれば脱衣場で番台のおばちゃんにどこから来たのかと尋ねられる。ひとしきり山談義だ。山菜を取りに山には行くそうだが巻機山には登ったことが無いという。田舎の人にとってはわざわざ東京から来て山登りとは酔狂なことなのであろう。


戻る