山 紀 行

241.2000/8/4〜6平が岳(百名山)

2年越しの平が岳だ。昨年、テントを担いで登り雨とテントの重さで台倉清水と白沢清水の間でやむなく幕営し、ひき返した。幕営禁止の山中でテントを張ったので後ろめたさに早々に逃げ帰った。今年は登山口にある清四郎小屋に泊って登る。朝、4時11分に小屋を出て夕方4時30分に小屋に帰り着く。下山の途中、雷と雨の手荒い祝砲を受けた。露天風呂に浸かって満足感で一杯だった。翌日は例の帰りがけの駄賃という寄り道だ。ここまで来たのだ。尾瀬をのぞいて帰ろうという訳だ。沼山峠から尾瀬沼、三平峠、大清水と歩き沼田に出て帰り着く。広辞苑には行き掛けの駄賃という言葉はあるが帰り掛けの駄賃という言葉はない。以前、山の雑誌でこの帰り掛けの駄賃という言葉を見てから妙に頭に残っている。山から帰るとき時間が早い場合は寄り道をしてもう一つ山をこなすことをいうそうだ。私のような貧乏性の人間には午前中の早い時間にすんなりと帰る気にはならない。折角来たのだからおまけにどこかというわけだ。そんなことからこの帰りがけの駄賃と言うのが気に入っている。


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