山からの短信

丹沢三つ峰

(白山書房のホ−ムペ−ジ「山に行ってきました」に投稿)

再度春の木丸周辺を歩く

木の又小屋を7時に出て、塔の岳、丹沢山、丹沢三つ峰と歩いた。本間の頭をすこしくだったあたりから雪も消えて、日差しはすっかり春の気配だ。順調に歩いてきた。御殿の森を通過だ。時計を見ると12時51分だ。まだ時間には余裕がある。巧子は土曜日は午後から千葉の姉と出掛けるとかいっていた。さあ帰りがけのお駄賃だ。暮れにも歩いているので気持ちには余裕がある。金網をくぐる。少し登ると金網が有り入り口が開いている。ここからは緩やかな道で小さなピ−クを二つ越える。ここを直進すると金網に突き当たるのだ。木の幹に青いテ−プを見る。北東に尾根が延びている。ここをくだる。おりきると右手に前回歩いた巻き道を見る。今日はここを直登する。ひとのぼりで春の木丸の山頂だ。山頂は北西から東南に延びる稜線上にある。北東に樹林越に宮が瀬湖が見える。宮が瀬ビジタ−センタ‐の建物や駐車場も見えてぐっと里に下りた感じだ。この辺りの山道を整備すれば湖展望のハイキングコ−スでも出来るのであろう。一休みの後、北西の終端まで足を伸ばす。道もしかりしている。緩やかなくだりだ。西側には大きなもみの木を何本も見る。やがて西側一帯が植林地となり有刺鉄線に阻まれて行き止りとなる。鳥屋造林組合の看板がある。北東には以前、林道から県道に出る三叉路の左手に見た大きな駐車場が見える。元の道を引き返す。この稜線からは東に支尾根が何本か出ている。最初の支尾根をくだってみる。ひとしきりくだると斜面を巻いて虎(黄と黒)のロ−プをみる。ここからもおりられるのだ。ここからおりたのでは面白くない。登り直して引き返す。とにかく目指すは春の木丸トンネルの上の道だ。もとの稜線上の道を登り返すと東に支尾根が延びている。序でだ。これも調べておこう。5、6メ−トル藪をかき分けて進むと尾根がはっきりする。どんどんくだって見る。尾根ははっきりしているのだが倒れた木で道がふさがれていたり、かなりの急なくだりだ。目指すはもう一つ上の尾根なのだが、ここまでくるともう引き返す気にはならない。おり切ってしまおう。やがてトンネルの入り口が右手下に見える。この支尾根はこのあたりから北に延びてビジタセンタ‐前の道路を隔てた広場に出るのだ。下に社が見える。かっての宮が瀬集落の鎮守の社であったのであろうか。とにかく今日はここを下る。斜面を巻いており切った。早速、社で手を合わせて感謝する。なぜかこの裏手に二宮金次郎像がある。とするとこの辺りはかっては宮が瀬の小学校の跡でもあったのだろうか。2時40分宮が瀬ビジタ-センタ‐のバス停に到着だ。

金冷シ

金冷シ「絶壁をへツル道に此の名がある。主に修験道の開いた山に多い、肝冷しの転かと思う。相州仏果山、塔ケ岳なと。加賀の白山ではキンチチミ、キン(睾)の縮む程恐ろしい嶮所だと説明している。同名は秩父の滝川谷にもある。また、ある地方では水の深い徒渉点をキンヒヤシ、ヘコハズシというのは愉快だ。」(山ことば辞典)


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