山 紀 行

臼が岳南尾根と源蔵新道
大倉7:45〜11:45塔の岳11:40〜2:00ユーシンロッジ ユーシンロッジ(泊)7:15〜10:10臼が岳〜金山谷乗越11:00〜11:55広河原〜神の川ヒュッテ〜東野バス停

(白山書房ホ−ムペ−ジ「山に行ってきました」に投稿)

 以前、鈴木澄雄さんの「丹沢を楽しむ」(夢工房)で臼が岳南尾根の紹介記事を読んだ。一度歩いてみたいと思いながらも果たせないでいた。ユーシンロッジに一泊すれば翌日余裕で南尾根を登れる。問題はユーシンロッジまでどうはいるかだ。

イ.玄倉から林道を歩いてはいる。何回か歩いた。林道歩きはなんとなく敬遠したい。

ロ.寄から雨山峠を越える。これも何回か歩いた。

  イ.もロ.も新松田からバスを利用しなければならない。 

ハ.塔の岳から尊仏ノ土平におりて林道を歩く。これがいちばんアプロ−チが楽だ。

ニ.鍋割山から雨山峠を経由しないで尾根をおりる。これはまだないが何人かの人からこの道のことは聞いている。だがこれは次の課題だ。

 今回は塔の岳からユーシンに行くことにする。帰りは10月にZ氏と歩いた金山谷乗越から源蔵尾根だ。神の川ヒュッテの関係者の手で整備された地蔵尾根、蛭が岳、源蔵尾根と周遊するガイド記事は新ハイキング誌の編集部に送ってある。とにかくこの旨を神の川ヒュッテに立ち寄り山崎さんに報告だ。
 大倉から登り塔の岳に11時30分到着だ。山頂で木の又小屋でいつも会う福島さんに挨拶をされる。丹沢山を往復するそうだ。この後、尊仏山荘でコ−ヒ−を飲む。一休みの後出発だ。この道は大倉尾根の人の多さと比べると雲泥の差だ。会ったのは二人きりっだ。尊仏ノ土平で土砂が広い河原を埋めているのに驚く。以前に見た標識が7割方埋まっているのだ。ユ−シンロッジに2時少し前に到着だ。なんと大勢のグループがいるではないか。グル‐プの女性と話をするとM山岳会の忘年山行だそうだ。二班に割れて一斑は大石山から桧洞丸、もう一班はなんと臼が岳南尾根を登り桧洞丸、ここで合流してつつじ新道だそうだ。なんだか拍子抜けだ。登る人も少ないことを考え、赤のビニ−ルテ−プを持ってきたが、そんな心配は無用のようだ。夕食は自炊だ。味噌汁とクラッカーと簡単なものだ。お隣さんたちはトン汁、サラダ、シシャモとなかなか豪勢だ。やがてお魚、サラダと差し入れがある。ありがたく頂戴する。  翌朝、まだ暗い中、M山岳会の皆さんが6時に出発してゆく。とたんに静かになる。こうなると時差登山だ。1時間遅れで7時に出発をする。ユ−シンロッジの公衆トイレはなかなか洒落た建物だが、この裏手から尾根根に取りつく。踏み跡もしっかりしているし迷うところはない。要所要所にはテ−プもある。なんだか拍子抜けだ。山は登りは心配ないがくだりが問題となる。案の定、1196b峰からのくだりで左側の尾根に引っ張られる。戻って見渡せば右手にテ−プがある。ここだとばかり、持参した赤のビニ−ルテ−プを木にくくりつける。この後、問題となるようなところはない。足首位の笹に覆われた斜面となると臼が岳の南斜面だ。登りきれば山頂に出る。時計を見ると休憩時間を含めて3時間もかからない。この後、縦走路をたどり金山谷乗越まで行く。ここから源蔵尾根だ。一度歩いているので迷うところはない。このコ−スは一箇所何にも遮ることもなく金山谷越しに蛭が岳が眺められるところがある。今回はこの個所でいっぱしの写真家気取りで12、3枚、絞りを換えたり、露出をかえたりで撮影する。1時間で広河原の堰堤に到着だ。この源蔵新道はエスケ−プル−トとして使える。ただ問題は広河原から神の川ヒュッテまで1時間、神の川ヒュッテから神の川入口のバス停まで2時間の林道、といっても立派な車道歩きを余儀なくされることだ。神の川ヒュッテに寄る。山崎さんにお茶と沢庵をご馳走していただきひとしきり歓談だ。地元の人だろうか来られるのでこれをしおにヒュッテを後にした。


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