山 紀 行

赤城山周遊(日本百名山)

「赤城は、登山というより逍遥という言葉のあたる、大きなプレイ・グラウンドであって、その中心は、山上の火山湖の大沼である。それをめぐって、黒桧山、地蔵岳、鈴ケ岳の三つが、鼎の形に立っている。黒桧山が最高と言っても、湖畔から2時間とかからずその頂上に立つことが出来る。頂きは草山で眺望ははすばらしい。」(深田久弥「日本百名山」)

下丸子を始発電車に乗って蒲田、上野と来るが、上野駅では何番線かわからず、右往左往だ。駅員に尋ねて6番線に向かう。時間も間違えているようだ。よく調べて乗らなければならない。6番線のホームに上がると電車はすでに入線している。構内のアナウンスでは6:04発のようだ。やれやれた。上野駅のような大きな駅では充分調べてこなければなならない。 車中で朝食を食べてうつらうつらすると高崎に到着する。両毛線に乗り換えて前橋駅でおりる。駅構内で何人かの登山者の姿を見かける。この沿線も山が多いのた。バス停に向かうと3,4人登山者がいる。並んでいると直ぐにタクシーの運転手さんが来て5人集める。バスだと寄り道をするので遅くなるのだ。料金は同じならタクシーの方が早くてよい。願ったりかなったりだ。二組の夫婦と私の5人でタクシーに乗り込む。車中話をするので退屈をしない。道も空いているので9時には赤城大同のバス停に到着た。 大沼湖畔のお土産屋さんの間を抜けて車道に出る。車道を歩く。登山口の案内の標識はない。こういうところが不親切だと思う。百名山で訪れる人も多いのではないか。 前後に車で来て登る人か、登山者の姿が見える。皆さんこの道を歩いているので間違いがないだ。次々に登山者が集まってくる。ほとんどは車で来た人達だ。黒桧山登山口だ。皆さんどんどん登って行く。身支度も早々に登り出す。最初から急登たら慌てずゆっくりゆっくり登って行く。先行する人達を次第に追い抜く。山登りはゆっくりゆっくり登るのが大事だ。尾根に出たようだ。振り返ると大沼、地蔵岳が見える。残念ながらすっきいとした青空とはいかない。それだけ風が冷たくて歩きやすい。1時間位い歩いたところで小休止をしようと考えていたが休む間もなくもう分岐となんだかあっけなしで立だ。笹とツツジで登山道の両側が覆われている。六月の頃はツツジが見事かもしれない。山頂だ。先着の人達が賑やかに食事をしている。展望はあまり利かない。写真を撮るにもあまりアクセントのない景色たこ食事だ。ほんとにー人ではすることもない。分岐に戻り南蜂に出る。こちらのほうが展望はよい。御黒槍大神と刻まれた大きな石がある。東に小沼が光って見える。ここから東に<だる。ひとしきりくだって振り返るとずんぐりっとした山容が則こはいる。写真を撮るがこれでは平凡で絵にならない。山腹の色づきは楽しめる。緩やかな道をひと登りすると5,6人が休んでいる。ここが駒ケ岳か。ガイド記事にあるとおり気が付かなければ通過してしまう。なんだかあっけない。やがてくだりとなる。鉄製の階段をくだる。こういう階段が何力所かある。ここは節単なハイキングコースたち 大7同夫ご 車道を歩いて飽満淵の入りロに到着する。柵に囲まれたこのー帯は湿原たこ 自動車で来て散策する人が多い。やがて東の端に着<。 ここから木道が設置されている。沼がー望できる。10人前後の人達が絵を描いている。邪魔にならないように木道の端に腰を下ろして休憩する小休止に 時間も丁度よい。すあまを食べる。鳥居峠で車道に出る。どこもここも駐車場で車が多い。この車道の斜面からハイキングコースに取り付く。緩やかな巻き道をのんびり歩いて行く。やがて小沼の湖畔に出る。また車道を歩いて地蔵岳への登山口に着くコ あっちもこっちも車道で寸断されて静かな山歩きの片鱗もない。ここも山頂には幾つものアンテナの塔屋が見られる。興趣をそがれることこの上もない。斜面には荷揚げ用のモノレールが造られている。そんなこともあり登山道は整備されていて歩きやすい。湖畔から見るとかなりの高度があるように見えるがハ丁峠自体か高度があるので丘のようなものだ。 山頂にあがれば展望も良い。下には大沼、顔をあげれば黒桧山がどんと座っている。大沼側からはローブウェイが登ってきていてとにかく人が多い。ロープウェイの横を下り、少し開けた地点'こ出る。ここから樹林帯をくだると車道に出る。バス停は直ぐ先だ。

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