山 紀 行
高水三山(高水山、岩茸石山、惣岳山)

下丸子=立川=軍畑駅−−高水山−−岩茸石山−−惣岳山−−御嶽駅=立川=下丸子

「高水三山 東京都青梅市と西多摩郡奥多摩町との境にある高水山・岩茸石山・惣岳山の三山をさす。奥多摩地区の入口にあり、東京都心からの手軽な日帰り登山の山として親しまれている。奥多摩の山々のうちでも標高は低いが、奥多摩入門の山として登山者が多い。
高水山(759b)=山頂は杉の林につつまれている。近くに高水山常福院があり、本堂には浪切不動尊が祀つられている。岩茸石山(   )惣岳山(756b)=山頂には青謂神社があり、周囲は林に包まれ展望はよくない。」(三省堂「日本山名辞典」) 雲取山の感激もさめやらまま、奥多摩入門の高水三山縦走にでかける。 新品の軽登山靴、ニッカボッカで人の目が気にかかる。気恥ずかしさで、二人とも電車の中でひたすら下を向いている。軍畑駅前のお店で菓子パンを買う。10時近くなのでおにぎり、弁当は売り切れの由。舗装された道を歩き登山口に向かう。途中で3人の幼い子供を連れた若い夫婦に会う。登れるのか。登山口に丁目石がある。丁目石があると言うことは高水山が信仰の山であることを教えてくれる。最初は沢沿いに歩き出す。とにかく最初の歩き初めは苦しい。沢沿いをひたすら登る。沢からはなれ山の斜面に取り付く。尾根に取り付く地点で最初の休憩だ。何組も休憩している。高水山までの登高が苦しい。登りきったところから平坦な道となる。ここから少し歩いたところに常福院の石段がある。ここを登ると境内で、正面に本堂、右手に庫裏がある。予想以上の立派な建物だ。庫裏に入ると、土間でジュースやビールを売っている。ジュースを飲み、一息入れる。登山者が数組休憩しているが、男性はバテ、女性は元気だ。本堂の裏手を少し登ったところが高水山山頂だ。しかし高水山頂上は展望無し。しかも南面はフエンスで囲われあまり風情はない。先着組の若い人が3、4人いる。EPIでおでんを温め食べている。正之と倒木に腰を下ろし昼食を食べているとき元気な子供の声が聞こえる。小さな子が先頭で元気に登ってきた。よくやった。先ほどの人達だ。昼食後、早々に出発する。山頂直下は急な下り、木につかまりここを降る。しばし平坦な尾根歩きだ。順調に杉林の中を歩く。程なく岩茸石山だ。ここは北に180度の展望が開けている。東に高水山の山頂が見える。北は飯能の方向か、山肌が宅地造成?で切り開かれた白っぽい斜面が陽に輝いて見える。人も多い。外人と若い女性のグループだ。ここでも若い3、4人の若い人達がEPIでなにやら温めている。ここから南面の尾根を下り、少し歩くと最後の惣岳山だ。急な山道を息を切らして登る。山頂には青謂神社が鎮座している。無粋な金網に囲われている。木が茂り展望はなし。しばし休憩するも、早々に下りる。この山頂を少し降ったところにある、真名井天神の水場による。冷たい水が湧き出ている。汗を拭い、ここから一気に下る。正之は一人でどんどん先を行く。姿が見えないと思うと、木の陰に隠れてこちらの様子を見ている。ここは鉄塔があり、見晴らしがよい。左下の日向和田の人里が一望できる。しばし休憩する。御嶽駅はすぐ近くだ。

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