柳瀬和之のホ−ムペ−ジです

多摩川台公園点描その2

多摩川台公園(2020/7/8)


 このHPに何度も書いていますように私は暇つぶしにYoutubeで朗読を聴いています。最近、驚くことは朗読される作品がどんどん広がり、おまけに有名な俳優、声優が朗読者となっていることです。最近、聴いた谷崎潤一郎「春琴抄」(朗読寺田農)、同「吉野葛」(朗読平幹二朗)、泉鏡花「高野聖」(朗読佐藤慶)、同「滝の白糸」(朗読水谷八重子)、幸田露伴「五重塔」(朗読日下武史)、織田作之助「夫婦善哉」(朗読永井一郎)です。

 ただ注意しなければならないのは同じ作品でも何人かの方がアップしておられるので朗読の質に巧拙があることです。佐藤慶、平幹二朗、寺田農、日下武史、永井一郎、水谷八重子さん達となると流石と言わざるを得ません。

 この「吉野葛 その五 国栖」で作中の津村が読み上げる老媼の手紙は文字でも読みたいものと思いました。手紙と言えば山本周五郎「明暗嫁問答」の最終章で読み上げられる下りは秀逸です。

NHKもこれまで放送したものをアップし始めましたが、残念なのは単に「NHK朗読」、「NHK文化講演会」、「NHKカルチャ−ラジオ」等としていて、題名や講演者名がすぐには分からないことです。

 私はかってこれらの放送をラジオからmp3形式で録音をして丹沢の山道で聴いていました。このところ暇をもてあまし古いipodを持ち出して高橋英郎「モ−ツアルトの世界」(22回まで録音済みですが17回と23回以降最終回が欠落しています)を聴いていますが、かって山道で聴いたあの有益な放送を本を読まなくなったと言われる今の高校生、大学生の皆さんにYOUTUBEで是非とも聴いて欲しいものと思います。

 たまたま目に留まって聴いたステハン・ツバイク「ジョゼフ・フ-シエ---ある政治的人間の肖像」は2度3度と聴きました。とりわけ第49回は考えさせられました。この7月は原先輩が亡くなって12年となります。私もこの身の出所進退だけは間違えないものにしなければと痛切に思いました。

 「フ−シエ」は本棚に岩波文庫本がありますので、この箇所を活字で確かめてみたいのですが残念ながら拡大鏡を利用しなければ読めないのです。ましてや谷崎純一郎、幸田露伴、泉鏡花等々は今更書籍を購入する気などはありません。何はともあれ江湖の皆様にYOUTUBEの朗読をお勧めいたします。

柳瀬和之(やなせかずゆき) 東京都大田区在住
yanase@taiyohdoh.net