蛭ケ岳山頂から富士山遠望 前景は檜洞丸
令和3年 年頭のご挨拶
             
             あけましておめでとうございます

 私の昨年の山登りは1月2日に高尾山に登った1回限りでした。年に数回遠出をして撮る写真行もすっかり御無沙汰でした。それというのも体の方はいたって元気なのですが、コロナ禍で自粛をしているからなのです。歳も歳ですから用心するにしくはなしと足が遠のいたのです。

 私は本年傘寿を迎えますが、1964年10月東京オリンピックの開会式当日は病院のベットでした。この先10年生きれれるのかと暗澹とした気分で天井を見ていました。あれから55年、よくぞこの歳まで生きながらえたものと感慨無量なものがあります。

 これまで病気一つすることなく元気でいた家内が昨年7月軽い脳梗塞を患い1ケ月半の入院を余儀なくされました。おかげさまで、現在、格別の後遺症もなく暮らしています。家内が退院後は雨が降らない限り、毎夜、20分ばかり私と家内とレオンの3人で町内一周の散歩しています。

 傘寿を迎えると云っても血の気が多く好奇心いっぱいの私はお金の掛からないYOUTUBEで相変わらず朗読や講演を聴いています。このところNHKがラジオ文芸館シリ−ヅ、カルチャ−ラジオシリ−ズ等々どんどん載せ出しました。合間にコマ−シャルが入りますがお金も掛からず有益な小説や講演が聴けるのですから多少は我慢しなければなりません。日本記者クラブでの講演などは講演者が当代一級の有識者であり、質疑の時間も報道各社の現役・OBの記者だけに充実しています。永年、ペ−パ−版の新聞、経済誌を購読してきましたが最近では専らデジタル版(読料金はいずれも月額1000円)で読んでいます。私自身は視力が落ちてから遠のいていますが、書籍もデジタルの波が押し寄せ電子書籍が大きな地歩を占め出して来ました。現にトマ・ピケテイ教授の「二十一世紀の資本」、ステフアニ−・ケルトン教授の「財政赤字の神話」等は当初デジタル版で世に問いその後評判になり紙での出版になりベスト・セラ-になったのです。日本でもこういう動きが顕著になるのではないかと予想されます。

 こうした状況を目の辺りとすると40年近く前に読んだアルビン・トフラ−の「第三の波」が身を以て実感させられます。

 それにしてもかかる多様な変化の多い時代に見失ってはならないのは如何に主体性を保ち平常心を持って生きるかではないかと考えるのです。どんなに時代が変わっても人間が人間である限り人間として大事なものは普遍であると信じます。

 今年、傘寿を迎えますのでおそまきながら終活の準備として年賀状は本年限りとさせて頂きます。この後、何年続けられるか分かりませんが、呆け対策としてHPに「私の生活と意見」を載せる予定です。本年も宜しお願い申し上げます。

                   令和3年元旦

 戻 る