追憶の百名山 大雪山(2005/7/23)

政治の役割を考える(2020/9/20)


「公文書管理を考える」 片山善博(元総務相)
2018/6/29日本記者クラブ

 この講演はとても有益です。公文書の管理を通して政治の役割を考えるとでも言うべき内容です。下記をクリックしてお聴き下さい。

https://www.youtube.com/watch?v=BnH1cenZOhI

☆森友・加計学園を巡る安倍政権への批判
 役人が勝手にやったことだから自分には関係がない、知らないという論理が如何に政治家として無責任であるかということである。

☆議員からの口利きに如何に対応するか
 議員からの口利きに対して1件ごとに文書として情報公開したという鳥取県知事時代の事例を話された。

☆内閣官房機密費の情報公開について
 内閣官房機密費が年間13、4億円あり、現在、一切公開されていない。総務相の時、これらの支出はことの性格上、直ちに公開できないであろうが、30(?)年後には情報公開をするという提言をしたが実現しなかったという。こういうご都合主義が政権交代が実現しない理由の一つに挙げておられる。

 最後に片山さんは「常に学ぶ」という言葉で講演を終わられた。とてもいい話を聴くことが出来た。

 このところ合流新党の結成、菅政権の発足だとかさまざまな政治の動きがありますが、私の個人的な感想としては日本の将来に関わる長期的な視点からの議論(例えば財政再建をどうするかとか)からはほど遠い感じです。来年は八十にもなろうという私のような年寄りが、こういうことを書いてもどうなるという話でもないのですが、若い政治家の皆さんに財政再建、社会保障、人口減少問題等々、日本社会が直面する長期の諸問題に取り組んで欲しいのです。大きなグランドヴィジョウンがないまま消費が伸びないから消費税を廃止するとか、税率を下げるなどという目先の議論ばかりでは国民はますます将来に不安を感じて消費を押さえ貯蓄をするのではないかと考えるのです。それにしても野党にはジョセフ・フ−シエ的な面での政治的智恵のある政治家が少なく、「勝ち馬に乗る」という国民性から当分は自民党政権が続くのでしょう。政治に適度な緊張が必要なことは言うまでもないことです。これもつまるところ日本国民が政治的には未熟であるという証左ではないかと考えるのです。
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