冠雪の富士山
(2006/1/29丹沢主脈縦走時 不動の峰から鬼ケ岩間の稜線で撮影) 
平成31年 年頭のご挨拶
           
    あけましておめでとうございます


   最近の私の山歩きは3,4時間程度の軽いもので、それもだんだん足が遠のいています。昨年は日本百名山美ヶ原と蔵王山のニ座だけでした。そうなると3、4時間程度のハイキングとなり養老渓谷、伊豆城ヶ崎海岸等を歩き、写真を撮りました

 近年、本格的な政治や経済に関しての読書からは遠ざかり、専ら週刊東洋経済誌だけです。大学に入る前に店番をしながら文学書はずいぶん読みましたが、この歳となると文庫本などは活字が小さくて目がつらいのです。そこで「日本の名作」(CD全16巻)を購入し、全巻聴きました。ただこの手のCDは結構高価なのです。ラジオの朗読の時間で藤沢周平の「三屋清左衛門残日録」を聴いたことを思い出してyou tubeで「朗読 藤沢周平」で検索したところたくさんの作品が載っていたので驚きました。ipadてこれらの作品をいくつも聴きました。流石、流石と興に乗って山本周五郎の「日本婦道記」を始めとするいくつかの作品、池波正太郎の「鬼平犯科帳」、「剣客商売」、野村胡堂の「銭形平次捕り物控」、岡本綺堂の「半ヒ捕り物控」とネットに載っているものは全て聴きました。この後、芥川龍之介で検索しましところ、私がラジオの朗読の時間から録音しHP に載せている「煙管」まで聴くことができるではありませんか、これまた驚きました。 さらに司馬遼太郎「最後の将軍 徳川慶喜」(全文朗読)までが聴くことが出来ることを知ったときは驚ぎを通り越して欣喜雀躍のの思いでした。4日4晩かけて聴きました。

 半藤一利「幕末史」(CD全15巻)を聴いていますし、電子書籍で勝海舟「氷川清話」を読んでいますから幕末裏面史を多面的に知ることができて面白いことこの上もありませんでした。

 ネットの朗読を聴くのも面白いし、歴史を知るのも面白いのですが、日本経済の動向も気にかかります。週刊東洋経済誌、ネットの東洋経済オンラインを読んでいて気に懸ることが多いのです。何故か、学者先生方は沈黙を守っておられるような感じです。現在は廃刊になっている東洋経済新報社の旬刊誌「論争」(1996/5NO.1-2001/5NO.31)で森嶋通夫、小宮隆太郎郎両先生が日本の将来について何号かにわたって激しい論争を繰り広げられました。森嶋先生はいろいろな観点から国民の質の低下を指摘され日本の未来に悲観的な立場でした。小宮先生はそんなに悲観することはないという立場でした。私は「11時30分の決断」をするといわれたあの賢明なイギリス国民ですらEU離脱をめぐっての混乱をネットで読むと、わが日本国民はどうであろうかと暗い気分でこの森嶋・小宮論争を思い出しています。ただこればかりは私のような年寄りが気をもんだところでどうなるわけでもありませんし、そもそも私ごときがかかる身分不相応なことを書くのも笑止千万なことかもしれません。ただこうして少しでも自分の意見を発信することが老化防止になるかもしれないと考えています。本年もよろしくお願いいたします。 平成31年元旦
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