鬼怒川 龍王峡(2017/11/4)

写真アルバム

 この秋は紅葉の写真を撮りたいと考えていた。行き先は前々から気に懸かっていた鬼怒川の龍王峡だ。3時間程度のハイキングコースだ。11月11,12,18日は予定があるので、11月3,4,5日の連休のいずれの日にか出かけることにした。

 朝一番の東武特急を利用すれば日帰りもできないわけではないが、特急利用となると予約が必要だし、お天気との兼ね合いもある。

 中学生の時、下村湖人の「次郎物語」を読んだが、この小説のなかに「無計画の計画」という言葉があって、私はこれを言い訳にして、何時も行き当たりたりばったりで出かけることにしているのだ。

 川治湯元駅に12時過ぎに降り立った。アッと思った。駅前といっても何もない。改札に中年の女性が一人いるだけだ。川治湯元に前泊をして翌日のんびりと歩きたいとココロ積もりをしていたのだが、川治湯元駅で2軒の旅館に電話すると満員とのことで断られた。こうなると鬼怒川温泉に戻るしかない。

 鬼怒川温泉に戻って、観光案内所で宿泊の相談をすると11月3日となるとすべて満員ですという。駅前のお土産屋の2階にある食堂で食事をした後、階下のお土産の売り場にいた主人に小さな旅館のことを尋ねたところ、あまりいいところではないが、あそこならといい電話を教えていただいた。そんなことでなんとか泊まることができた。

 翌朝8時35分の電車で龍王峡に向かった。このコースの様子は写真アルバムを見ていただくとして、昨日と打って変わって陽が陰って少し冴えない。

 雨がちょっとぱらついてきたので小網ダムの堰堤を渡り川治温泉駅に立ち寄った。まだ時間もあるので、川治温泉街を歩いて「薬師の湯」で一浴びした。かっての会津西街道沿いにこの温泉街は小規模な宿は廃業したり休業していた。手打ち蕎麦の看板を見たが休業していた。川治湯元駅に出て鬼怒川温泉に戻った。

 鬼怒川温泉に戻ってお土産屋の2階の食堂で食事をしたが、生憎、主人には会えなかった。

 特急も全便満席で下今市、南栗橋と乗り継いで帰ることにした。これがまた思いがけないこととなった。下今市駅で南栗橋行きの区間急行に乗り替えるためホームで待っていると、なんと反対車線にSL列車が入線してくるではないか。大勢のカメラマンが待ち構えている。このSL列車が出発していくまで写真を撮った。
 これが「無計画の計画」ということだと一人納得していた。
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