第97回全国高等学校野球選手権東東京大会(’15/7/4〜27)

  「雪谷の夏」が終わった。現実の夏はこれからが本番だが、母校は第97回全国高等学校野球選手権東東京大会第5回戦帝京高校戦に10−4で敗れて夏が終わったというわけだ。東東京大会の優勝校関東一高、西東京大会の優勝校早稲田実業高は甲子園へと舞台を移し、まだまだ暑い夏は続く。両校の健闘を祈る。

 私は同窓会のHPを担当したことから野球部後援会の立ち上げに加わり、現在、少しお手伝いをしている。

7/4開会式
7/14第2回戦駒場高校戦(5回コールド10−0勝)
7/18第3回戦青山高校戦(3−2勝)
7/19第4回戦淵江高校戦(8回コールド12−2勝)
7/21第5回戦帝京高校戦(10−4負)

 全試合の写真を撮って後援会のHPに載せた。

 私の撮る野球の写真は枚数が多く、しかも同じパターンばかりで変わり映えがしない。ただ秋、春、夏の大会を撮るときは、できるだけ選手全員を撮ることを心がけている。選手だけでなく部員全員を撮るように心がけている。これは写真をCD,DVDに収録して3年生部員の卒業時に保護者会に差し上げることにしているからだ。

 写真を撮っていての思いのあれこれを箇条書きにしてみた。

 後援会の事務局長の作山君からは応援に来ている同窓生を沢山撮って親睦の輪を広げる一助にしたいという注文が出ている。たしかに“03年の甲子園出場から同窓生の間の親睦の輪がひろがった事は実感している。

 試合前の準備運動で選手達が3列で外野を走るのだが、今大会は全員で円陣を組んで気合いを掛けてから走り出した。私はこのシーンが意外と気に入っている。

 監督が替わって新監督がシートノックだ。このシートノックも野球に精通している皆さんの話では相手校の技量を計れる大事な見せ場だそうだ。

 土、日レオンの散歩で多摩川に行った帰り、自転車に乗せて母校のグラウンドに練習を見に行くことがある。この夏大会直前に行った折りのことだが、男子部員は打撃の練習をしていた。女子マネジャー3人が三塁側の校舎側の草取りをしていた。大きなビニール袋何袋かでかなりの量だ。このマネジャー達が神宮球場で試合開始前の準備をしるのを見かけたので写真を撮らせていただいた。ご苦労さん。

 帝京高校戦では5回で勝負があった感じて何とか趣向を代えたシーンをと思い外野席の野球部旗のところに移動した。この時、近くに居られた方に声を掛けられた。旗を入れて下の応援席を撮ってください、という注文だ。声をからして応援をしている。裏方も一生懸命だ。旗を持っていた部員が、「反撃はこれからです」という。母校の反撃が始まった。慌てて内野上段の定位置に戻った。

 応援にきている同窓生、とりわけ懇意にしていただいている20期や30期の後輩達、7期、8期の先輩達はできるだけ写真を撮らせていただくことにしている。各地の練習試合に出かける。彼らの熱心な応援は野球部員の励みにもなっていることだろう

 応援に来ている野球部員の保護者も弟や妹を同伴しているので未来の雪高生(?)として写真を撮らせていただいた。

 大田スタジアムでは小さなお子さんを連れた若いお父さんを見かけたので同窓かと尋ねた。学校の近くに住んでいるので応援にこられたそうだ。母校は地域に根ざした学校だと実感した。また、たまたま応援団長のY君がいたので応援にきていた年配の二人組の間に座ってもらって写真を撮った。二人とも嬉しそうであった。応援団長、頑張れと声を掛けていただいた。

 神宮球場では帝京高校戦が終わった後、選手始め皆さん立ち去りがたくいつまでも試合の余韻をかみしめていた。負けて悔しいけれど持てる力を出し切ったという爽やかな顔をしていた。こういう雰囲気が伝えられればいいのだが。

 最近、山にも行っていないのでHPを更新する材料がない。いつまでも紫陽花の写真でもあるまいと思っていた。タブレットで漱石の「それから」を読み終わったので、その読後感でも書いてHPを更新ししようかと考えているうち野球が始まった。神宮球場での開会式で「高校野球100年」のプラッカードを見た。大会は第97回だ。3回のギャップは戦争で開催できなかったのだ。様々な思いが去来したが、重すぎる話題なので野球の写真の話でHPを更新することにした。
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