第392回山行報告 三ノ塔(’14/1/11〜12)
丹沢冬景色(’14/1/11〜12)
 2014年山行の幕開きは三ノ塔に決めた。とにかくこの時期の写真のテーマは冠雪の富士山だ。三ノ塔から画面の左上には冠雪の富士、右下に三角形の特徴のある烏尾山荘、を入れるという構図だ。これはフイルムで一度撮っているがこの時期ならではテーマだ。こんなふうに書くと気分だけは一端の写真家だと我ながら苦笑してしまう。

 11日土曜日8時、のんびりと家を出た。今夜は烏尾山荘泊まりだ。10時30分大倉か歩き出した。何時もの「ながら族」だ。NHKの文化講演会だ。ユネスコ大使をしていた方の世界遺産についての話だ。丁度1時間で牛首に着いた。2本目を聞き始めてまもなく林道の左手の少し高いところから声を掛けられた。少したじろいた。というのは銃を持っているのだ。鹿の駆除だそうで、無線でこの先に連絡をしておきますという。上倉見橋から烏尾山荘のボッカ道を使って登るので間違われたら、あったものではないと心配になった。
 上倉見橋で身支度をしていたら、ここから少し上のところで無線で話をしていたハンターが話し終わってやってきた。すでに5,6頭仕留めたそうで、対象区域はこの林道の下で上は大丈夫ですという。やれやれだ。このボッカ道は正式な登山道ではないので注意をして40分で北秦野村と刻まれた標柱のある登山道に出た。ここからは烏尾山荘まで1時間だ。文化講演会をききながらゆっくりゆっくり登った。2013年は高速道路の建設が始まって50年目の年だそうで国土交通省の審議会の委員をしている専修大学教授の総括的な講演だ。山道を歩きながらこれまた一端の経世家の気分となったが、笑止千万とこれまた嗤われそうだ。烏尾山荘では管理人の三木さんご夫婦、同宿のNさんとストーブを囲んで四方山話だ。夜は湯たんぽ入れてもらったので温かく休むことが出来た。

 翌日は晴れてはいるのだが富士には雲が少しかかっていて一寸残念だ。とにかく三ノ塔に向かった。三ノ塔の肩にあるお地蔵さんも毛糸のケープを着ていて、よく来た、よく来たと迎えてくれたような気分であった。このあたりから写真を何枚も撮ったが富士山には雲がかかっていて残念だ。烏尾山荘を俯瞰出来るこの場所は表尾根でも絶好のビューポイントだ。この構図の左上に富士山が入れば最高なのだが今回もダメだった。この山頂で2時間も待てば良いのだが寒くて早々に下山開始だ。三ノ塔尾根を下ったが、直ぐに雪はなくなった。12時20分大倉帰り着いた。
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