番外編 北海道感傷旅行報告(’11/8/26〜30)
北海道寸描(焼尻島・ひまわりの里・明日萌の舞台恵比島駅)
 北海道深川市にある病院に入院中の義兄の病気見舞いに行ってきました。帰りは深川駅で家内達と別れて昭和22年から24年まで住んだ羽幌に向かいました。

 私は満州奉天から母と弟と3人で終戦の翌年の昭和21年7月に北海道旭川に引き揚げ、それから間もなくシベリアに抑留されていた父が無事帰ってきました。父の最初の任地が羽幌なのです。

 留萌本線とはいってもデーゼルカー1両のローカル線です。車窓から沿線の風景を眺めているうち次から次にと様々な思いが脳裏をかすめます。石狩沼田駅だ、恵比島駅だと電車が止まるたび車窓から万感の思いを込めて眺めました。

 北海道の旅は今回が初めてではないのです。40年近く兄事した先輩と、昔、札幌の修道院で何日も仕事をして、帰路家内の実家のある北竜町を案内し旭川空港から帰京したこともあります。 
 今回は先輩が3年前に亡くなり後を託された事務所も法人化して経営を後輩に委ねました。歳も70を越えました。大学を卒業する間際、病気になって10ケ月近くの入院を余儀なくされました。大学は出たもの職はなく10年持つかどうかと暗澹たる気持ちでした。なんとか勤めた職場の先輩と一緒に独立して事務所を立ち上げましたが、あれから40年、こうして70才まで生きられた。仕事も無事後輩に委ねることが出来た。そんな安堵感があるのでしょうか、最初、旅行記を書くつもりでパソコンに向かったのですが、キーボードから一寸手を休めて顔を上げると次から次にと思い出されて進みません。書きたいことは山ほどあるが、取りあえず、1月以来未更新のHPを更新しなければなりません。そんなことで写真を載せましたのでご覧下さい。10月からは丹沢通いを実現させたいものとものと思います。 

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