第373回山行報告 百名山石鎚山&剣山(’09/9/19〜21)
 この五連休をどうするかあれこれ考えた。例年、夏になると百名山にかこつけて遠出をして楽しんでいたが、今夏は天候不順で遠出をした百名山は乗鞍岳の一座だけだ。登り足りないというか、歩き足りないというか何だか物足りない気分でいた。そこで今回の折角の五連休を利用して遠出をすることにした。すぐ思い浮かんだのが四国だ。石鎚山と剣山だ。百名山にかこつけてあちらこちら見て歩くという私の社会科見学だ。
19日
東京(新幹線)岡山(特急)伊予西条(タクシー)山麓下谷(ロープウエイ)成就(徒歩)成就神社

岡山から伊予西条まで隣席の奥さんと四方山話で退屈をしなかった。香川(讃岐)の人の「うどん」に対する思いれは大変なもので、愛媛(伊予)、高知(土佐)、徳島(阿波)とは温度差があるという話は面白かった。電車で海を渡るという経験も初めてだ。伊予西条では駅構内にある小さな食堂で じゃこ天をトッピングしてうどんを食べた。今夜の宿白石旅館に着いた。紅葉のシーズンにはまだ早いのか宿は閑散としている。宿の若主人の話ではマイカー利用で日帰りの登山者が多いそうだ。そういえばロープウエイ下の駐車場は満杯であった。案内された部屋は18畳の広い部屋に一人だ。浴衣もないし、布団も自分で敷くようだ。夕食はとても上品な味で美味しく頂いた。食後、部屋に戻るとき若主人にとにかく料理がおいしいと褒めたら旅館ですからという。山小屋ではないという意か。旅館なんだと苦笑してしまった。
 9/20 石鎚山(1982m)
6時11分宿を出発した。早朝でまだ人影のない樹林帯の道を快調に歩いた。7時11分二の鎖小屋、7時30分夜明峠と格別の疲れもなく通過した。一の鎖場、二の鎖場はカメラをザックにしまい、ピッケルまがいのストックは佐々木小次郎ばりに背中に背負って登ったが、一の鎖場は遠慮をした。8時46分山頂弥山に出た。眼前に天狗岳がそびえる。写真を撮った。天狗岳に行くべきか行かざるべきか躊躇した。充分に注意すれば大丈夫だろうと思いきって行くことにした。足場に注意をして天狗岳を往復した。頂上山荘でコーヒーを飲んで一休みをした。9時32分下山開始だ。どんどん登ってくる。二の鎖小屋で一休みだ。11時5分宿に戻った。宿を出る時、ロープウエイの山麓下谷までタクシーを呼んでもらった。

成就神社(徒歩)成就(ロープウエイ)山麓下谷(タクシー)伊予西条(特急)丸亀(特急)阿波池田(普通各駅停車)貞光(タクシー)見ノ越

今夜の宿、剣神社簡易宿泊所に到着した。タクシーの運転手さんに明日11時に迎えに来てもらうようにお願いしておいた。ここもマイカーで一杯だ。岐阜から来られたというご夫婦と食後ひとしきり話したあと部屋に戻ってすぐ床に入った。昼間の疲れかすぐ寝入ったようだ。
 9/21 剣山(1955m)
6時23分宿を出た。気持ちの良い朝だ。格別な難路もないし、歩きやすい登山道だ。途中、風が強くて大剣神社でウィンドウブレカーを着た。8時1分山頂に出た。山頂は広い草地で木道が設けられている。ぐるっと一周したが、南からガスに覆われ出す。この後、小屋に入ってコーヒーを飲んで一休みをした。8時38分に下山開始だ。どんどん登ってくる。子供連れが多い。途中ススキの穂が明るい日差しに照らされて揺れているのが見えた。秋の訪れを実感した。9時40分宿に戻った
 管理人を兼ねている神主さんがとても親切な方でタクシーが来るまでまだ時間がありますからと言って社務所の大広間を提供していただいた。見ノ越までのアプローチが長いのが難点だが山自体は家族で楽しむにはとても楽しい山だと思った。

見ノ越(剣神社)(タクシー)貞光(普通各駅停車)徳島(JR夜行高速バス)東京(新宿)

電車ではぼんやりと窓外の景色を眺めて時間をつぶした。徳島では21時45分発の東京新宿行きの高速バスがT席だけ空席がありますとのことでお願いしたが、風呂に入ったり、食事をしたり、駅前のデパート「そごう」を覗いたりとぶらぶらしたが、とにかく時間をつぶすのに閉口した。


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