第344回山行報告 塔の岳(06/2/11〜12)丹沢冬景色V
 大勢の皆さんが出発した後、のんびりと9時32分大倉から歩き出した。今日もIpodで音楽やNHKの講座を聴きながらの「ながら族」だ。こういうスタイルが今のところ一番気に入っているし、それに何回も大倉尾根を登っているとこうでもしないと、とても登れない。こうして4時間前後、登るととてもいい運動のような気がする。ただもう少しピッチを上げて休憩無しに登れば相当な運動量になるのではないかと思うが、いまのところゆっくりとしたペ−スで登るのだから運動量としては一寸足りないかもしれない。それでも私には有酸素運動としては一番のような気がする。NHK講座(丘山 新「菩薩の願い」、高橋英郎「モ−ツアルトの世界」)と音楽(高橋真梨子、倍賞千恵子)を交互に聴きながら登るつもりだ。
 丘山 新「菩薩の願い」は12回まで聴いたが、漫然と聞いていてはなかなか理解できないところがある。そんなことで気合を入れてテキストを読んでもう一度2回分づつ聴こうというわけだ。雑事場の平、一本松とひたすら下を見て登ってきたが格別の疲れは感じない。それでも堀山の家までくると、直ぐに入ってコ−ヒ−を頼んで一休みだ。別に疲れたというわけではないがこの一杯のコ−ヒ−がとにかく美味い。ここからは高橋英郎「モ−ツアルトの世界」を聴く。これは気楽に聴ける。もっともモ−ツアルトの評伝も何冊か読んでいるので格別目新し話があるわけではない。「ながら族」だから長い階段の登りも苦にならない。今日は気温が低いせいもあるのかもしれない。12時47分に花立山荘に着いた。今日はおにぎりを持ってきていないのでお汁粉を食べた。前回食べたときお餅ちが入っていて結構歯ごたえもあり美味しかった。疲れにはこういう甘いものが一番かもしれない。1時48分に塔の岳山頂に着いた。所要時間は4時間18分だが、花立山荘で25分、堀山の家で15分休憩しているから正味3時間30分前後だ。この歳にしてはまずまずではなかろうか。表尾根をくだり木の又小屋に向かった。今夜は顔見知りのWさんと同宿だ。夜はランプの下でスト−ブを囲んで四方山話だ。時々外に出てみるが満月で昼間のように明るい。東京などでは想像もつかないだろう。
 翌朝7時過ぎに起きて食事をした。Wさんはまだ起きてこない。今日もまだ行き先が決まっているわけではないが、とにかく塔の岳に向かった。雪が舞っているようでとにかく寒い。道はカチカチだ。ふっと気がつくと鹿が何頭か草を食んでいる。塔の岳山頂はガスって見えないが木の枝に霧氷が張り付いて見事だ。山頂に出たが人影は無い。早々に尊仏山荘に入った。コーヒーを飲んでひとしきり時間をつぶした。気が付くとガスが少し吹き払われて青空が出てくる。今日は鍋割山を廻って帰ろうと小屋を出た。まだ富士山は見えない。登山道が凍りついていて油断は出来ないがチエ−ンで大丈夫だろう。少し青空が見え始めた鍋割山稜をのんびりと歩いた。鍋割山荘でコ−ヒ−を飲んだが、愛知県から来たという7,8人のパ−テイ−がいて賑やかだった。一足先に小屋を出た。尾関公園で少し食べて1時に大倉に帰り着いた。靴やチエ−ンを洗ったりして身支度をしてバス停に向かったところでWさんに声を掛けられた。木の又新道をくだったそうだ。この後、一緒に渋沢駅前の「いろは」でうどんを食べて自由が丘まで車中で話しながら帰るので退屈をしなかった。
 尚、私の山歩きは3月15日まで1ヶ月間のお休みとなります。お会いできます日を楽しみにしています。


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