第342回山行報告 塔の岳(’06/1/8〜9)丹沢冬景色
  三連休だが仕事がいっぱい詰まっている。おまけに連休明けの10日は源泉税の納期限だ。そんなことで土曜日事務所に出ていろいろと雑用を片付けた。次から次に雑用があってなかなか遠出が出来ない。気持ちも落ち着かず計画を立てる心の余裕が無い。結局、丹沢だ。大倉尾根を歩くだけでもいいではないかと、自分に言い聞かせた。
 雑事場の平に着いたが、ここは通過だ。今回は見晴茶屋の前で休憩だ。小屋はあらかた出来上がって、一人の方がテラスの床を固定する作業をしている。小屋の中を見せていただいて、この方と話をした。この小屋は皆さんでお金や労力を出して造り上げたという。プロというのは元屋根職人一人だけで、皆さん素人でなかなかはかどりませんと笑っていた。皆さんからいろいろなアイデアが出ているそうで楽しそうだ。このロケ―ションでは休憩する人はいても宿泊する人はいないように思う。
  一本松のベンチは日当たりが悪い上、雪が残っているので通過して駒止茶屋のベンチで一寸休んだが、じっとしていると寒いので堀山の家でコ−ヒ−を飲んで休憩したほうが良いと、早々に歩き出した。 堀山の家ではスト−ブの前で温まりながらコ−ヒ−を飲んだ。大半の人はベンチで休憩しているが、私は火の気のあるところは直ぐに入り込んでしまう。軟弱者めと笑われそうだ。 丘山 新「菩薩の願い」を6回分Ipodに入れてあるので、これを聴きながら登ってきたが、こんな風にあちらこちらと寄り道をするので、中断してしまい、すっきりと頭に入らない。とにかく内容はなかなか難しいところがあって1回位聴いたところで理解できる話ではない。もっと気合を入れて聴かなければと思う。
  花立山荘に入って時計を見ると1時7分だ。大倉を9時22分に出ているから所要時間3時間40分だ。何時ものようにトン汁を頼んでおにぎりを食べていると顔見知りの女性のMさんが入ってきた。今夜は木の又小屋泊だという。中森さんに電話を入れてあるという。小屋はやっているのだと安心した。 一足先に小屋を出て歩き出した。ここからは気楽にモ−ツアルトを聴きながら歩いた。すっかり雪道となっている。アイゼンを着けている人が多い。あんな重装備ではかえって足元が危ないのではないかと思う。私はチエ−ンの滑り止めをつけているが、これで充分だ。 2時15分に塔の岳山頂に着いた。富士山は見えない。尊仏山荘には入らず表尾根をくだり木の又小屋に向かった。今夜の泊まりは顔見知りの人たちばかりでランプの下でスト−ブを囲んでにぎやかな夜を過ごした。
 翌日は打って変わってどんよりとしていて雪がちらついている。どこに行くという当てもないがとにかく塔の岳に向かった。山頂に人影は無い。そうそうに尊仏山荘に入ってコ−ヒ−を飲んだ。宿泊客が出発した後で閑散としている。到着されたお隣の二人組と話をすると大倉から山頂までは2時間10分で登ってきたという。休憩はないそうだ。お二人は年齢は70歳で月に14、5回登っていると言う。この大倉尾根はこんな人たちが80人前後おられるというから驚きだ。お二人が帰られた後、入ってこられた人に声を掛けられた。お名前は失念したが木の又小屋で同宿をしたことのある方だ。また雑談だ。 この後、また表尾根をくだり木の又小屋に立ち寄った。この後、久しぶりに表尾根をくだり三の塔から大倉におりた。大倉に帰り着くと陽が出ているし、なんだか拍子抜けだ。(木の又小屋から塔の岳、塔の岳から三の塔の間を適当にデジカメで撮りましたが、これを「丹沢冬景色」として載せましたのでご覧ください。レンズは28mmから135mmのズ−ムレンズを使用)

戻る