第334回山行報告 戸沢休憩舎(’05/07/17)
 6月から7月にかけて冠婚葬祭が幾つかあった。とりわけ先週の金曜日は小山星児様の100歳の祝宴があった。招かれて出席さていただいが、100歳とはとても思えない。ただ驚くばかりだ。ご挨拶で敗戦直後の創業の苦労を話されたがもっと話されたいようであった。100歳の感慨をこんな短時間では無理というものだ。このお歳で年に数回中国の寧波にある合弁会社に出張されるのだから超人的としか言いようがない。
9時30分大倉から歩き出した。今日は久しぶりに書策新道だ。何時もは閑散としている滝沢園キャンプ場は幾張もテントが張られて大賑わいだ。ただ登山者の姿は少ない。林道を歩き出したが蒸し暑くてやりきれない。何時もは休みなしに歩く道だが、30分前後歩いては一休みだ。汗がびっしょりだ。やっとこさ戸沢休憩舎に着いた。何時もはここまでは休みみなしに歩いてくるのだが今日ばかりは特別だ。休憩舎のベンチで横になって一寝入りした。
 うとうと寝てしまったが、ふっと気が付いて時計を見ると12時を回っているではないか。気を取り直して歩き出したが、書策新道の取り付きにある源次郎沢の堰堤の前でなんだか気が乗らなくなった。流れる水量が多くて冷たい風が吹いてくる。ここばかりは別天地だ。ここでもひとしきり座って涼をとる。休んでいるうちになんだか歩く気がしなくなった。今日は引き返そうと不意に思った。休憩舎に戻ってベンチでまたひとしきり横になった。おにぎりを食べて川原をぼんやり眺めていたが、何時までもここに居ても仕方があるまい。着替えもあるし風呂にでも立ち寄って帰ろうと歩き出したがなんだかげんなりした気分だ。次回は北海道だ。秋まで丹沢はお休みだ。林道をなんだか打ちひしがれたような気分で歩いた。竜神の泉で顔を洗った。なんだか少し生き返った気分だ。風の大橋のところまで戻ったが、こんな状態でバスや電車に乗るのもはばかれる。そうだ。山岳センタ―でシャワ−を浴びて着替えればさっぱりとして帰れる。山岳センタ―は閑散としている。受付で管理人に戸沢休憩舎から引き返した話をすると、無理をしないのが一番ですと慰められる。意地や根性で、何が何でも登るという年でもあるまいと思い直した。写真は山岳センタ―近くの階段の前で撮った咲き残りのアジサイです。
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