第333回山行報告 塔の岳(’05/06/12)
6月5日は天気だったが、家内に誘われてサンセットクル−ズと洒落て2時間程度の船上での食事を楽しんだ。食事の最中、音楽が変わってハッピ−バスデ−の曲が流れてウエイトレスが、「おめでとうございます」なんて言って一寸したデザ−トを持ってきた。あ、そうだ。今日は家内の誕生日だ。迂闊なことにこの瞬間まで気が付かなかった。申し込み時に誕生日のことを書き添えたというから成るほどと事の次第を納得した。山に行かなくて良かった。今日は天気が持ちそうだ。日帰りでも歩いてこようと早起きをした。一寸でも晴れ間があれば歩いておこうと思う。大倉を7時48分に歩き出した。大倉尾根を登る楽しみは録音してあるNHKの放送をiPodで聴くことだ。何本も平行して録音しているので何時間分かまとめてこの大倉尾根で聴くのが最近の楽しみで、こういうことがなければ大倉尾根は何度も登る気にはなれない。
 夏目漱石の「道草」を聴いた。38回まで録音してあるが、先週、フアイルが壊れていてフアイルの移動が出来ない。そんなことで最後の何回分か録音できなかった。メモリ―をフォ−マットして回復したが、がっかりした。ためしにネットで「夏目漱石 道草」と検索するとこの自伝的小説が公開されている。そんなことでダウンロ−ドして聞き漏らし分を読むつもりだ。ついでに「夏目漱石 私の個人主義」もダウンロ−ドした。これは1914年(大3)11月学習院で行われた平易な言葉で深い内容を語った有名な講演だ。これはプリントして読んだ。これも少し前にNHK「私の本棚」で放送していた。これは何度か再放送をして今の高校生や大学生に聞かせたいものだ。
 堀山の家からは「上方芸能と文化」2回分を聴いた。一つの題目は1時間30分位がいいとこでこれ以上となると気が散ってしまう。これは日本の芸能史上での悲劇と喜劇の社会的な評価に言及したものだが、漫才にもこんな様々な背景があったとことを初めて知った。都蝶々さんに上方お笑い大賞を差し上げるべく事務局が事前にご本人の意向をお伺いしたところ、「お笑いならいりません。私は女優ですから」といって断られた話などは吃驚した。
 何時ものように花立山荘で食事だ。時計は11時35分だ。食事をしながら皆さんの話を聞いていると九州の韓国岳の話でキリシマツツジで全山が真っ赤であったという。今年は全国的に花の当たり年のようだ。12時に歩き出した。今度は音楽だ。パバロッテイだ。モ−ツアルトより元気があってよいだろう。12時40分塔の岳山頂だ。今日は大勢の人がいる。早々に尊仏山荘に入ってコ−ヒ−を飲んだ。大野さんに丹沢三峰で撮ったシロヤシオの写真を渡した。彼に情報を貰って撮った成果だ。
 表尾根をくだり木の又小屋に立ち寄った。1時間ばかり居合わせた人達と雑談をしていたら、この小屋で同宿したことがある女性のMさんが連れの若い女性と入ってきた。先ほど尊仏山荘で隣り合わせたがMさんとは気が付かなかった。髪も切り詰めているし、服装も洒落た感じですっかり見違えてしまった。帰りは久しぶりに政次郎尾根だ。くだり始めて直ぐに樹間に鮮やかな彩を見た。これがトップの写真だ。とにかく今年は花に恵まれた年だ。 
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