第330回山行報告 塔の岳(’05/4/24) 丹沢写真集
  月初めに風邪をひいて直ったとおもっても咳がなかなか止まらない。この風邪気味のところに花粉症のせいか、鼻はぐずぐずするし、クシャミは出るしで山歩きをお休みしていた。それでもこの陽気に誘われて土日は家内と多摩川の観桜、池上本門寺の散策とデジカメを携帯して暇つぶしをした。金曜日、帰りがけの電車の中でいよいよこの週末は何処に行こうかといろいろと思いをめぐらしていたが、結局、準備をしていなかったので土曜日は一日中家にいた。そんなことで日曜日日帰りで出掛けることにした。
一人で歩くとなるとついつい計画を立てるのが億劫になって何時もの大倉尾根だ。変わり映えがしないが仕方がない。大倉を7時55分に歩き出した。「文学探訪芥川龍之介とその時代」を聴く。この大倉尾根を登るのはこのスタイルが一番だ。最近、NHK第二の文化講演会やラジオライブラリ−、カルチャ−アワ−等を片っ端からBossMasterで録音しているので聴くものは一杯ある。私はこの種のものを聴くのがとにかく好きだ。小林秀雄の講演「現代思想について」で仁斎の学問にふれた「女遊びより面白い「学問」」を聴いたが、気障な言い方だが私もそんな気分だ。ただこういうものを聴いてその年になって何の役にたつのかと問われても返答に窮してしまう。・・・・堀山の家まで格別のこともなく登ってきた。ここでコ−ヒ−を飲んで一休みした。エイザンスミレが咲いていて、今年は5年ぶりの当たり年だという小屋の主の話が聞こえた。おもわず場所を尋ねると案内してあげるとのことでデジカメを用意して付いていった。小さな花でただ歩いていては見落としてしまうだろう。こんな風にひとつづつ花を覚えるのが一番だろう。・・・・小草平からは「人と思想幸田露伴」を聴きながら登る。イヤホ−ンの音に気を取られ、くだってくる人に気がつかない。ふっと岩場で道を譲っていただいたが一寸振り返って顔を見るとなんとSさんだ。木の又小屋に泊まったとかでひとしきり立ち話だ。84歳になられる筈だが、とてもお歳とは見えない。・・・花立山荘に着いた。何時ものようにトン汁を頼んで食事だ。壁の時計を見ると11時だ。所要時間は3時間か。1ヶ月近くの間隔があっても格別の息切れもないのだからたいしたものだ。なんか一寸いい気分だ。・・・山頂に出た。今日は人が多い。尊仏山荘でコ−ヒ−を飲んだ。この後、表尾根をくだり木の又小屋に向かった。ドアは閉められていた。中森さんはすでに下山したようだ。・・・・表尾根をくだる。書策小屋もだんだん傷んできた。無人となると仕方がないのだろ。新道をくだる。セドの沢から離れるところで堀山の家の主に教えてもらったエイザンスミレを見つける。先ほどみているのですぐにわかった。教えてもらっていなければ見落としてしまうところだ。それから注意をして歩いていると結構見かける。ただ花の色が異なるものもあるし、種類が少し違うものもあるようだ。・・・・F5では左岸の少し下に鮮やかな彩を見る。つつじだ。この後、樹間のあちらこちらにこの彩を見る。春の到来を実感する。・・・戸沢におりて休憩舎で一休みの後歩き出した。ここからは気楽な音楽だ。ジョン・デンバ−だ。山の上と違って木々の緑が鮮やかだ。

戻る