第313回山行報告 丹沢縦走(04/1/10〜12)
  この連休はこのところご無沙汰をしている蛭が岳から桧洞丸だ。蛭が岳山荘の管理人の杉本さんに遅くなったがお礼のご挨拶をしなければならない。蛭が岳山荘に泊まれば桧洞丸経由で西丹沢におりられる。このコ−スはかなり登りくだりがハ−ドなので、蛭が岳に来るときはたいてい木の又小屋に泊まり、翌日、蛭が岳から姫次、焼山と歩くか、青が岳山荘に泊まって表尾根(木ノ又小屋)に向かうかすることが多かった。津久井方面のバス路線が廃止されて帰りの便がなくなると億劫となってこのところ丹沢山から奥は敬遠していた。西丹沢方面も富士急はバス路線を廃止したそうだが、こちらは山北町が代わって運営しているそうで西丹沢方面は大丈夫だ 大倉尾根を登って塔の岳だ。大倉では木の又小屋で顔見知りのKさんご夫婦に会った。今夜は木の又小屋で同宿だろう。一足先に出発だ。今日は「歎異抄より四つの有縁の歌」「カンタ−タ歎異抄」を聴きながら登る。朗読ではなくて幾つかのよく知られている文章に現代的な曲をつけたものだ。CD2枚を家では落ち着いて聴いていれないが山道では無心に聴くことが出来る。本当は朗読のほうがいいのだがこれはこれでいいのかもしれない。
 塔の岳山頂に到着だ。風が強い。尊仏山荘でコ−ヒ−を飲む前に明日のこともあるので「不動ノ清水」にくだって水を汲んだ。水場も凍っていて水の出が細い。やはり汲んで正解だ。明日の朝となると凍結していてとても時間がかかりそうだ。登りなおしてコ−ヒ−を飲んだ。この後、表尾根をくだって木の又小屋だ。今夜の宿泊者は10名、ランプの下でスト−ブを囲んで皆さんと四方山話だ。
 翌日はのんびりと9時30分に小屋を出た。3時間半もあれば蛭が岳に着いてしまう。かといって桧洞丸の青が岳山荘までとなるときつい。塔の岳、丹沢山、不動の峰とのんびりと歩いた。とりわけ今日は稜線のいたるところから富士山が見える。デジカメで写真をたくさん撮った。不動ノ峰の北側がビュ−ポイントだ。三の塔、ミカゲ沢ノ頭、桧洞丸の犬越路側、つつじ新道の展望台と丹沢には富士山のいろいろなビュ−ポインとがある。
鬼が岩で大休止の予定でいた。このまま歩いては1時前に小屋に着いてしまうし、2時を少々回る頃が一番なのだが時間をもてあましてついつい歩いてしまった。そんなことで1時20分に小屋に着いた。管理人の杉本さんに挨拶をした。杉本さんにこっちに来なさいということで先着して酒を飲んでおられた地元の愛川山岳会のお仲間に入れていただいた。まあまあということでお酒を頂いた。こんなはやい時間に山小屋に着くと一人では暇をもてあまして退屈なのだがこうしてお仲間に入れていただいて酒を飲むと昼間からいい気分だ。愛川山岳会の皆さんお世話になりました。夜になると気温がどんどん下がる。山荘の正面には赤々とした夜景が広がり100万ドルの夜景ならぬ500万ドルの夜景だ。この夜景と星空が冬のこの時期この山荘に泊まる一番の楽しみだ。今夜の宿泊者は25名程度でゆったりと眠れた。
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