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第299回山行報告 丹沢山(2003/3/22〜23
 17日で確定申告の業務が終わった。後始末はまだまだ続くが、この開放感がたまらない。天気予報ではこの週末の連休初日、金曜日は晴れ、土曜日は曇り夜は雨、日曜日は晴れの予報だ。孫もどき(姪の子で小学1年生)を木曜午後から預かっているので金曜日は家でぶらぶらして勉強のお相手をしたが、土曜日は2ヶ月ぶりの山行きだ。どこに行くという当てもないのでいつものように大倉から塔の岳に登って木の又小屋泊まりだ。暖かくなったら早起きをして西丹沢や富士五湖方面と出掛けてみよう。今回は変わり映えがしないが音楽を聴きながら通いなれた大倉尾根をのんびりと登ろう。
6時45分家を出ると予報どおり曇り空だ。武蔵小杉駅の構内にあるコンビニでおにぎりを買って渋沢に着いた。バス停は若い人のグル−プで賑やかだ。大倉の休憩舎でおにぎりを食べて歩き出した。最初はフオ−レ、次はモ−ツアルトと聴きながら登る。連休といっても前後に人影は無い。堀山の家でウ−ロン茶を飲んで一休みした。MP3プレイヤ−の液晶画面がよく見えないままスタ−トボタンを押す。なんとお経だ。西本願寺のお経のカッセトテ−プを変換して入れてあるが、それに当ったのだ。お彼岸だし丁度良い。花立山荘で時計を見ると丁度12時だ。大倉を9時20分に出ているから2時間40分か。2ヶ月ぶりとはいっても調子はよい。トン汁を頼んでおにぎりを食べる。小屋ではラジオがイラク情勢を報じている。今度は趣向を変えてドボルザ−クの「新世界から」だ。
金冷シから上は雪が残っているが登山道は泥んこだ。山頂で時計を見ると12時48分、20分に花立山荘を出ているから所要時間は28分か。今日は尊仏山荘には立ち寄らず早々と表尾根をくだる。表尾根はかなり雪が残っている。春の気配がするとはいっても山はまだまだのようだ。木の又小屋も変わりが無いようだ。コ−ヒ−を飲んでひとしきり休憩で立ち寄ったご夫婦と山の話だ。結局、今夜の泊まりは常連のTさんと二人で食事の後はランプの下で四方山話だ。外では雪が舞いだした。
翌朝は一面の銀世界だ。木の枝には雪が張り付いて見事な光景をみせる。陽射しは明るいし気温も上がってきた。春の雪だ。7時過ぎに小屋を出て丹沢山までデジカメで写真を撮りながら歩く。人影は少なくて静かな山歩きだ。明るい春の陽射しに木の枝に張り付いた雪が一際明るく見慣れた景色も新鮮に見える。丹沢山からの戻りはモ−ツアルトだ。気温が上がってきたのだろう次第にガスってきた。木の枝に張り付いた雪が舞う。時々首筋に雪が落ちてヒヤッとする。尊仏山荘でコ−ヒ−を飲んで一休みの後大倉尾根をくだる。くだるにつれて明るい春の陽射しが戻ってくる。大倉では青空さえ見える。やはり春だ。
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