289.’02/7/27〜29針の木岳蓮華岳七倉岳縦走
私の夏山山行の第二弾は北アルプスの針の木岳、蓮華岳、七倉岳縦走だ。
’96年に五竜岳、鹿島槍が岳、爺が岳と縦走し種池山荘で小休止をした折、正面に針の木雪渓を望見した。白馬大雪渓、針の木雪渓、剣沢雪渓を称して三大雪渓というのだ。白馬大雪渓は登っている。機会があれば針の木雪渓を登ってみたいと思った。’99年黒部五郎岳、鷲羽岳、水晶岳、野口五郎岳と縦走しブナ立尾根をくだった。下山口にある七倉荘前からタクシ−に相乗りをした若い女性が船窪新道をおりてきたとかで船窪小屋の良さを車中で話していた。北アルプのどの山小屋も規模が大きくなって小屋番とのふれ合いなど望むべくもない。船窪小屋はご主人と奥さん娘さんの3人で経営をされていて、ほかにネパ−ル人のシェルパが一人登山道の整備やら小屋のお手伝いをしているという。ガイドブックを読むと「訪れる人の少ない北アルプスの秘境コ−スで針ノ木峠から蓮華岳七倉岳を越えて船窪新道を下るこのコ−スは夏の最盛期にも登山者が少なく静かな山旅が味わえる。・・・・・・・岩場を通過する箇所がいくつかあるから初心者の単独行動は慎みたい。」とあるが、私の通算山行回数も288回となり北アルプス山行は9回を数える。普段、丹沢で鍛えている。もう初心者とはいえなかろうと自負している。
 急行アルプスを利用して27日早朝に信濃大町に着き扇沢から6時45分歩き出した。念願の雪渓を登ったが、冬の積雪量はいかばかりかと驚くばかりだ。針の木小屋は布団一枚に3人という大盛況だ。二日も十分な睡眠が取れないとなると応える。28日6時に小屋を出て蓮華岳から七倉岳へと歩き出した。予想通り蓮華岳のくだりからは人影はない。船窪小屋からの登山者であろう二組7人のパテ−イに出会っただけで私の後に続く人もいない。北葛岳の山頂で小休止をしていると一人登ってくるのが見える。なんとなくほっとした。七倉乗越から七倉岳の間は登ったりくだったりと体力勝負だ。成る程歩く人が少ないわけだと納得した。ただ北葛岳で追いつかれたYさんとキレットで吹き上げる涼風に体を冷やしたり、10分位の小休止では一眠りをするなど同行者がいると気持ちが随分と違う。標準コ−スタイムは6時間10分だが、暑さと睡眠不足を考えて2時から3時と覚悟していた到着時間が1時に到着とは上出来だ。Yさんと水場に行っている間に単独組二人が到着して小屋の前でひとしきり楽しい時間を過ごした。船窪小屋の今夜の宿泊者は烏帽子小屋から来たご夫婦、七倉から登ってこられたご夫婦と都合8名であの若い女性の話の通りのもてなしだ。ランプの下で囲炉裏を囲んで頂いた食事も美味しかったし、熟睡できて言うことなしだ。29日船窪新道から七倉におりてブナ立尾根を下りてきた中年女性とタクシ−に相乗りで大町温泉郷に向かった。車中で船窪小屋の良さをひとしきり話した。ひと浴びして例年のように駅前の「小林」でビ−ルを飲んで蕎麦を食べ、「河鹿」でコ−ヒ−を飲んで今年も元気で歩けたと一人で打ち上げをした。


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