284.02/4/13〜14塔の岳
 2月に高校時代の友人K君に久しぶりに会った。K君は永年勤めた会社を無事に終えて、現在は悠々自適の身だ。山を歩いていることを話したら、今度、山に行くときには声をかけてくれという。仕事の一段落した先々週、山へ行こうと誘いのメ−ルを送った。そんなことでこの土、日に常宿の木の又小屋泊まりで丹沢を案内することになった。
 13日朝渋沢駅で待ち合わせた。大倉から歩き出し、書策新道経由で木の又小屋に向かった。このコ−スは林道、山道、沢の遡行(少々)と変化の多い行程だ。初心者には少しきついが何回か小休止をとりゆっくりと歩いた。セドの沢の水場ではガスでお湯を沸かして餅入りのお汁粉を作ってご馳走した。風が冷たくガスも出てきたので早々に出発だ。セドの沢から稜線までひとしきり急な登りが続くが、K君、思った以上に確実に登ってくる。これなら大丈夫だ。表尾根の稜線ではくだってくる木の又小屋のボッカをしている女性のNさんや木の又小屋が縁で知り合ったMさんやHさんFさんと次ぎから次に会い、挨拶をするのでK君びっくりしている。小屋に入るとK先生とFさんがいる。餅入りラ−メンを作ってK君と食べる。今夜の小屋の宿泊者は7名、ランプの下で9時まで賑やかに四方山話だ。
 14日は7時30分に小屋を出て塔の岳に向かった。残念ながら山頂では富士山はもやって見えなかった。居合わせた登山者にデジカメのシャッタ−を押して貰い二人並んで記念写真を撮った。いつものように尊仏山荘に入ってコーヒーを飲んだ。
 この後、鍋割山稜を歩き鍋割山でのんびりと休憩をした。鍋割山からのくだりでは木々の緑が増してくる。後沢乗越からくだった広い沢ではコ−ヒ−を沸かしてひとしきり休憩をした。座り込んで斜面を見上げると明るい春の陽射しが淡い緑の葉を通して燦々とふりそそいでいる。沢の水音が心地よく耳に響く。山歩きではきつい登りもこういう一時で全てが消し飛んでしまうのだ。
 この二日間、K君といろいろな思い出話をしながら山道を歩いた。沈黙の時がくると何時までもこういう楽しいことは続くまいと自分に言い聞かす。やがて歩けなくなる時が間違いなくやってくる。残り少ない人生心して過ごさなければと思う。K君と別れた後、車中でとにかくこの40余年の間、随分いろいろなことがあったものだとひとしきり感慨無量となる.。


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